日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

ステレオタイプ脅威(すてれおたいぷきょうい)

区分3 言語と心理 ・ 日本語教員試験の用語

自分の属する集団に否定的なステレオタイプが向けられていると意識することで、かえって本来の力を発揮しにくくなる現象。

「◯◯出身の学習者は発音が苦手」といった言い方は、励ましのつもりでも当人の力を削ぐ側に働きうる。教師の何気ない一言が学習の条件そのものを変えてしまうという点で、教室で最も注意すべき知見のひとつ。

具体例

漢字テストの前に、教師が「非漢字圏の人には難しいと思うけど、がんばって」と声をかけると、非漢字圏の学習者がその見方を意識し、ふだんより緊張して力を出しにくくなる、ということが起こりうる。励ますつもりの一言が、集団への否定的な見方を本人に思い出させてしまう点に、ステレオタイプ脅威の問題がある。

テストや発表の前には、出身や属性に結びつけた予想を口にせず、「これまでの練習でここまでできている」と個人の積み重ねに目を向けさせる声かけが考えられる。集団の代表として発言を求めるのではなく、個人の意見として扱うことも、本人が集団への見方を背負わずにすむ工夫になる。

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もっとくわしく: 認知バイアス — 悪意がなくても、すれ違いは起きるこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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