日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

日本語教育振興会(にほんごきょういくしんこうかい)

区分1 社会・文化・地域 ・ 日本語教員試験の用語

1941(昭和16)年に文部省内に設置され(1944年に財団法人として認可)、戦時下の日本語普及を国策として担った団体。占領地・統治地域向けの教材編集や雑誌『日本語』の刊行などを行い、長沼直兄らが関わった。

敗戦後、最後の理事長の長沼直兄を議長とする1945年12月の理事会で解散を決め、1946年5月に外務・文部両大臣の許可を得て解散した。書籍・書類を含む財産は、同年7月に設立が認可された財団法人言語文化研究所に譲られた。日本語教育史では、この解散が「国策としての日本語普及の終わり」=戦後の再出発の起点として扱われる。

戦後に設立された日本語教育研究会・日本語教育学会とは系統も性格も異なる。設立年と解散の経緯を入れ替える選択肢に注意する。

提唱・出典: 1941(昭和16)年設立
具体例

戦時下には、日本の統治地域や占領地で現地の人々に日本語を教える政策がとられ、そのための教材や教師向けの情報が必要になった。日本語教育振興会は、教材の編集や雑誌『日本語』の刊行を通じて、こうした国策としての日本語普及を支えた団体である。教材づくりや教師への情報提供を担う組織が、国の政策と一体となって動いていた。

現代の日本語教育を学ぶ人にとっては、言語の普及が政治や軍事と結びついた時代があったことを知る手がかりになる。学習者の必要から出発する現在の日本語教育の考え方と比べると、戦後の再出発の意味が見えてくる。歴史の設問では、戦時の国策団体であったことと、戦後に解散したことを一組で押さえる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
関連用語
もっとくわしく: 日本語教育史の流れこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
▸
この用語が出る練習問題
PR参考書・問題集

読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。

おすすめ教材の一覧はこちら