会話の途中で、話し手が場面・相手・話題などに応じて言語や方言(=コード)を切り替えること。バイリンガル話者どうしの会話や、方言と共通語の使い分けに典型的に見られる。
切り替えは、文や節の境目で起こるもの(文間)だけでなく、文の途中で語や句だけが切り替わるもの(文中)も含めるのが一般的である。1語だけの切り替えでは、その語が定着してその言語しか話さない人も使う「借用」との区別が問題になる。また、言語能力の不足による混乱ではなく、相手との関係や場面に応じた社会的な意味をもつ使い分けである点がポイント。
社会全体として2変種が機能分担している状態はダイグロシアと呼び、区別される。
日本で育ったタイ人の姉妹が家でタイ語で話していて、学校の話題になると「でね、先生がさ、宿題多すぎって」と日本語に切り替わり、家族の話になるとまたタイ語に戻る。話題が変わったことや、その場面を語るのに使い慣れた言語があることが、切り替えのきっかけになっている。
東京で働く大阪出身の会社員が、会議では共通語で話し、同郷の同僚と雑談するときには関西方言に切り替える。方言への切り替えは「同じ地元の仲間だ」という親しさを示す働きをもつ。このような方言と共通語の切り替えも、コードスイッチングに含まれる。会議に戻れば、また共通語に切り替わる。
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