日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

カテゴリー化(かてごりーか)

区分3 言語と心理 ・ 日本語教員試験の用語

膨大な情報を扱うために、共通点や相違点に基づいて人や物事を分類し、まとめて捉える認知の働き。人が日常的に行っている正常な処理であり、訓練でなくすことはできない。

ステレオタイプは、ある社会集団の成員の特徴について一般化された、単純で固定的な見方(信念や期待)を指す。ステレオタイプはカテゴリー化を土台に生じると説明されることが多いが、人や物事を分類する働きそのものとは区別される。問題になるのは、「◯◯人はみな△△だ」という見方を目の前の個人に一律に当てはめ、その人の実際の特徴を見落とすときである。「カテゴリー化は誤った思考であり、なくすべきだ」という説明は、分類という認知の働きと、集団についての固定的な見方とを取り違えたもの。

具体例

教師が新しいクラスの名簿を見て、「漢字圏の学習者」「非漢字圏の学習者」に分けて読解の進め方を考えるのは、指導のために役立つカテゴリー化である。ただし、漢字圏の学習者だから全員が漢字を読めるとは限らず、実際の授業では一人ひとりの力を確かめることになる。分類を出発点にしつつ、個人を見て修正していく姿勢が求められる。

日常生活でも、人は初対面の相手を年齢・服装・話し方などから無意識に分類し、話し方を変えている。こうした分類があるからこそ、限られた時間で多くの情報に対応できる。問題は分類そのものではなく、分類に結びついた固定的な見方を、確かめないまま目の前の個人に当てはめてしまうことにある。

混同しやすい語との違い
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もっとくわしく: 認知バイアス — 悪意がなくても、すれ違いは起きるこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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