自分が属する集団(内集団)を、外の集団(外集団)より好意的に評価し、ひいきする傾向。これと並んで、内集団は多様な個人の集まりに見え、外集団の成員は互いに似ていると感じやすい外集団同質性が働く。
「日本人はいろいろだが、外国人は◯◯だ」という語り方はこの表れ。教室では、特定の国や地域の学習者をひとまとめに語る形で現れる。まず自分がそう見ていないかを点検することが対処の第一歩になる。
留学生の多いクラスで、同じ国の学習者どうしが「うちの国にもいろいろな人がいる」と言う一方で、別の国の学習者については「あの国の人はみんな時間にルーズだ」と話す、という場面が考えられる。自分の集団は多様に見え、外の集団はひとまとめに見えている点に、内集団バイアスと外集団同質性が表れている。
教師自身も、日本人の同僚については「いろいろな考え方の人がいる」と考える一方、ある国の学習者については「この国の学習者は文法が得意だ」と一括りにしていることがある。グループ分けを国籍ではなく興味や目標で組む、学習者を紹介するとき国名より個人の話を中心にする、といった工夫が、ひとまとめに見る癖を弱める手立てとして考えられる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。