世界の言語を、系統ではなく構造上の特徴によって分類し、その分布や共起関係を調べる分野。系統関係を明らかにする比較言語学とは目的が異なり、系統の違う言語どうしを同じ型にまとめることがある。
代表的な軸が語順で、主語(S)・動詞(V)・目的語(O)の並びから、日本語・韓国語・トルコ語などのSOV型、英語・中国語などのSVO型、アラビア語などのVSO型に分ける。数のうえではSOV型とSVO型が大半を占める。
語順の型は他の特徴とまとまって現れる。SOV型は修飾する要素が前に来て、助詞にあたるものが語の後ろに付く後置詞を持つことが多い。日本語の「机の上に」に対して英語が「on the desk」と前置詞で言うのがその例で、日本語の特徴がばらばらの癖ではなく一つの型の現れだと分かる。
「私は昨日駅で友達に会った」を英語にすると "I met my friend at the station yesterday." となり、動詞の位置が文末から主語のすぐ後ろへ移る。日本語では「駅で」の「で」が名詞の後ろに付くが、英語では at が名詞の前に来る。この二つの違いは別々の事実としてではなく、SOV型とSVO型という型の違いに伴う傾向としてまとめて説明できる。
韓国語やトルコ語は日本語と同じSOV型で、助詞にあたる要素が名詞の後ろに付く点も共通している。そのため、これらの言語の話者は日本語の語順そのものは受け入れやすいとされる。一方、SVO型の言語の話者には、述語を最後まで待つ日本語の文の組み立てを意識させる練習が要る。
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