学習者が言語の学習を効果的に進めるために意識的に用いる工夫や手立ての総称。オックスフォード(Oxford)の分類が代表的で、直接ストラテジー(記憶・認知・補償)と間接ストラテジー(メタ認知・情意・社会的)の大きく2群・計6種類に分けられる。
直接は言語そのものを操作するもの(語呂合わせで覚える、要約する、知らない語を言い換えるなど)、間接は学習全体を支えるもの(計画を立てる、不安を和らげる、母語話者に質問するなど)である。オマリーとチャモット(O'Malley & Chamot)の3分類(メタ認知・認知・社会情意)も併せて問われる。
ストラテジーは持って生まれた能力ではなく教えることができるという前提が重要で、ストラテジー訓練は学習者オートノミーの育成につながる。6分類の内訳、とくに補償ストラテジー(推測や言い換えなどで不足を補う)と社会的ストラテジー(他者に働きかける)の取り違えがひっかけになりやすい。
新しい語を語呂合わせや絵と結びつけて覚えるのは記憶ストラテジー、教科書の本文を自分の言葉で要約するのは認知ストラテジーにあたる。会話で「傘」という語が出てこないとき、「あの、雨のときに使う…」と説明でしのぐのは補償ストラテジーである。いずれも言語そのものに直接働きかけるので、直接ストラテジーに含まれる。
一方、「毎日寝る前に15分だけ単語を復習する」と計画を立てるのはメタ認知ストラテジー、発表の前に深呼吸して緊張を和らげるのは情意ストラテジー、分からないことを日本人の友人に質問するのは社会的ストラテジーである。教師は、学習者がどのストラテジーをよく使い、どれを知らないのかを把握して、新しい手立てを紹介できる。
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