日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

学習者オートノミー(がくしゅうしゃおとのみー)

区分3 言語と心理 ・ 日本語教員試験の用語

学習者が自分の学習を自分で管理する能力。目標を設定し、内容や方法を選び、進み具合を点検し、成果を評価するまでを自ら担うことを指す。ホレック(Holec)の定義が広く引かれ、自律学習・自律的学習者とも訳される。

「教師がいなくても一人で勉強すること」「独学」と同義ではない点が最重要。他者や教師の支援を受けながら育っていく能力であり、教師の役割は教え込む存在からアドバイザー・ファシリテーターへと変わる。

メタ認知ストラテジーの育成、自己評価やポートフォリオ、学習者自身が Can do で目標を確かめる仕組みなどが、オートノミーを支える具体的な手立てとして挙げられる。生涯にわたって学び続ける力として、日本語教育の目標にもつながる概念である。

提唱・出典: ホレック(Holec)
具体例

仕事で日本語を使う学習者が、教師と相談しながら「3か月後に電話で取引先と日程調整ができる」という目標を決め、使う教材や練習方法を自分で選び、月ごとに録音を聞き返して進み具合を確かめる。教師は方法の選択肢を示し、振り返りに助言するが、決めるのは学習者である。これがオートノミーを育てる関わり方の一例である。

教室に通わず一人で教科書を進めている学習者でも、何をどの順で学ぶかを教科書の構成に任せきりにしていれば、オートノミーが高いとは言い切れない。反対に、授業を受けている学習者でも、自分で目標を立てて授業外の学びを組み立てていれば、オートノミーを発揮しているといえる。独学かどうかではなく、学習を自分で管理しているかどうかが要点になる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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