学校文法(国文法)は、中学校の国語などで教えられる文法で、橋本進吉の文法論をもとにしている。品詞を名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助動詞・助詞の10に分け、活用を未然形・連用形などの活用形で整理する。
日本語教育の文法は、学習者が語の形を作れるようになることを目的に、呼び方と区切り方を変えている。形容詞はイ形容詞、形容動詞はナ形容詞。五段活用の動詞はⅠグループ、上一段・下一段活用はⅡグループ、カ行変格(来る)・サ行変格(する)はⅢグループ。活用形は「ない形・ます形・て形・辞書形・た形」のように、実際に使う形の名前で呼ぶ。
区切り方も違い、学校文法が「書かない」を「書か(未然形)+ない(助動詞)」と分けるのに対し、日本語教育では「書かない」をひとまとまりのない形として扱う。教師は両方を知っておき、母語話者として学んだ学校文法の説明をそのまま学習者に持ち込まないことが求められる。