異文化での出来事について、Describe(描写)・Interpret(解釈)・Evaluate(評価)の3つを意識的に切り分けて考える異文化トレーニングの手法。
「彼は目を合わせなかった」が描写、「恥ずかしいのかもしれない/失礼なのかもしれない」が解釈、「よくない態度だ」が評価にあたる。人はこの3つを一瞬で混ぜてしまい、観察した事実がそのまま否定的な判断になりがちである。解釈は複数あり得ると気づかせるところに、この手法の中心がある。
異文化トレーニングでは、摩擦の事例を読んで適切な解釈を選ぶカルチャー・アシミレーター(異文化同化法)とセットで出題されやすい。DIE法は自分の解釈の癖に気づく訓練であって、正解の解釈を教える方法ではない点が問われる。
日本の職場で働き始めた留学生が、会議で上司が自分の提案に「検討します」とだけ言ったのを聞き、「認めてもらえなかった。冷たい上司だ」と感じた。DIE法で整理すると、描写は「上司は『検討します』と言った」、解釈は「断りの意味かもしれない」「本当に後で考えるという意味かもしれない」、評価は「冷たい」である。描写と評価の間に、別の解釈の余地があることが見えてくる。
研修では、参加者が経験した戸惑いの場面を出し合い、まず事実だけを一文で書く練習から始める。「失礼な態度だった」と書いた参加者には「その人は実際に何をしましたか」と問い返して、評価を含まない描写に言い直させる。そのうえで、考えられる解釈を複数挙げさせ、どれが正しいかではなく、解釈の幅に気づかせる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。