練習問題 第1596問 — 区分5 言語
次の問いに対して、最も適切なものを一つ選びなさい。
次の四つの時を表す語のうち、指す時の決まり方がほかの三つと違うものはどれですか。
○答えと解説を見る
正解: ④ 翌日
この問題のテーマ:ダイクシスの基準の見分け
「翌日」だけが出来事を基準にして指す時が決まる語で、ほかの三つは発話時を基準にする語です。「きのう」「あした」「今」は、いつ話しているかを基準にしないと、指す時が決まりません。「あした行きます」と書かれたメモは、いつ書かれたかが分からないと解釈できません。このように、だれが・いつ・どこで話しているかを基準にしないと指すものが決まらない表現の働きをダイクシス、直示といい、「きのう」「あした」「今」は時間ダイクシスの例です。これに対して「翌日」は、話している時ではなく、文の中で述べられている出来事を基準にして、その次の日を指します。「その試験の翌日に発表があった」のように、発話時がいつでも指す日は変わりません。発話時を基準とする「きのう・あした」と、出来事を基準とする「前日・翌日」の使い分けは、報告文や引用の指導で問題になります。ダイクシスには、ほかに人称ダイクシス、場所ダイクシスなどがあります。