練習問題 第1587問 — 区分5 言語
次の問いに対して、最も適切なものを一つ選びなさい。
次の四つの文のうち、授受動詞の使い方がほかの三つと違うものはどれですか。
○答えと解説を見る
正解: ① 友だちに本をあげた
この問題のテーマ:授受動詞の本動詞と補助動詞の見分け
「友だちに本をあげた」だけが、物のやりとりを表す本動詞としての使い方で、ほかの三つは補助動詞としての使い方です。授受表現は、物や恩恵のやりとりを表す「あげる・くれる・もらう」の三系列と、その補助動詞用法「てあげる・てくれる・てもらう」を指します。「本をあげた」の「あげる」は、本という物が自分から友だちへ渡ることを表しています。これに対して「作ってくれた」「教えてもらった」「手伝ってくれた」の「くれる」「もらう」は、作る・教える・手伝うという別の動詞のテ形に付いて、その行為の恩恵がだれからだれへ向かうかを表しています。「くれる」「もらう」自体が物の受け渡しを表しているのではありません。補助動詞の用法になると、視点の制約に恩恵の意味が重なり、難しさが一段上がります。「てあげる」は自分が相手のためにしてやるという含みが出るため、目上に向けて使うと押しつけがましく響くといった、待遇の問題もここから生まれます。