練習問題 第1586問 — 区分5 言語
次の問いに対して、最も適切なものを一つ選びなさい。
次の四つの文の「そうだ」のうち、意味がほかの三つと違うものはどれですか。
○答えと解説を見る
正解: ④ 兄は会社をやめるそうだ
この問題のテーマ:様態と伝聞の「そうだ」の見分け
「兄は会社をやめるそうだ」だけが伝聞で、ほかの三つは様態です。「降りそうだ」「おいしそうだ」「落ちそうだ」は、動詞のます形や形容詞の語幹に付き、目の前の様子から話し手が判断した様態を表します。空の様子から雨が降る直前だと見て取る、ケーキの見た目からおいしいと見て取る、荷物の置かれ方から落ちる直前だと見て取る、という使い方です。これに対して「やめるそうだ」は、動詞の辞書形に付き、人から聞いた情報をそのまま伝える伝聞です。様態なら「やめそうだ」となります。接続する形の違いで、意味がまったく変わります。「降りそうだ」と「降るそうだ」を並べると、前者は目の前の様子からの判断、後者は人から聞いた話で、区別がはっきりします。どちらも話し手の判断や伝達の態度を表すモダリティの要素ですが、情報の出どころが、自分の観察か、人からの伝聞かで分かれます。