「あ、雨が降ってきた」のように出来事をそのまま述べるのが中立叙述、「(ほかでもなく)田中さんが来ました」のように他を排して一つを特定するのが総記。
疑問語疑問文の答えでは総記になるのが基本で、ここを「は」に替えると答えとしてかみ合わなくなる。「は」と「が」の指導は、この答えとしての適否から入ると腑に落ちやすい。
「このクラスで誰がいちばん背が高いですか」と聞かれて「山田さんがいちばん高いです」と答えるとき、「が」は「ほかでもなく山田さん」と一人を特定する総記の読みになる。ここで「山田さんはいちばん高いです」と答えると、山田さんについて述べる言い方になり、誰かを問う質問への答えとしてはかみ合わない。
窓の外を見て「あ、雪が降っている」と言うときの「が」は、目の前の出来事をひとまとまりで伝える中立叙述である。この文では「雪」だけを取り出して他と比べているわけではない。学習者には、何かを選んで答える場面と、見たことをそのまま伝える場面を並べて示すと、二つの読みの違いが分かりやすい。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。