本文を読むための語(40語)
扉・本文・「ことばを確かめよう」「内容を確かめよう」に出る語です。
- 意識いしき名詞(する)本文あることに気づいていて、それをはっきり心に置くこと。「時間を意識する」は、時間のことを気にしながら行動すること。〜する時間を〜する〜が高い
- 日本語の先生が、発音の練習でクラスに言う。話すときに、アクセントを少し意識してみてください。
- 会社員が、腕時計をやめてからの変化を同僚に話す。時計を外したら、前ほど時間を意識しなくなったよ。
- 以前いぜん名詞本文今より前の時。「前は」と同じ意味で、少しあらたまった言い方。「〜以前」の形で、ある時より前のことも言う。〜は〜から〜より
- 留学生が、自分の日本語について先生に話す。以前は電話が苦手でしたが、アルバイトで慣れました。
- 同僚が、引っ越し前の家のことを話す。以前住んでいた所は、駅から歩いて五分だったんです。
- いらいらする動詞本文思うようにならなくて、気持ちが落ち着かず、怒りっぽくなる。〜して待たされて〜〜が止まらない
- バスがなかなか来ない。いっしょに待っている友だちに言う。もう二十分も待ってる。いらいらしてきた。
- 会社員が、最近の自分について同僚に話す。時間に追われていると、小さいことでいらいらしてしまうんだ。
- 縁えん名詞本文人と人、人と物事とのつながり。「縁がある」「縁を切る」のように、めぐり合わせや関係を言う。〜がある〜がない〜を切る
- 留学生が、日本に来ることになったきっかけを話す。高校のとき日本人の先生に会って、それが日本との縁の始まりでした。
- 同僚が、何度受けても通らない資格試験について言う。三回落ちたから、この資格とは縁がないのかもしれない。
- 追うおう動詞本文前にいるものの後ろから、つかまえようとして進む。「時間に追われる」のように受身で使うと、追いかけられて余裕がない様子を表す。〜を追う時間に追われる仕事に追われる
- 会社で、毎日残業している同僚が、ため息をつきながら言う。最近は仕事に追われて、ゆっくり食事をする時間もないよ。
- 公園で、子どもがボールを追いかけているのを見て、友だちに言う。あの子、ずっとボールを追って走ってる。元気だね。
- 起こるおこる動詞本文事故や問題などが、自然に始まる。「起きる」とほぼ同じ意味。「〜が起こる」の形で使う。事故が〜問題が〜変化が〜
- 電車が止まっている理由を、駅員が乗客に説明する。となりの駅で事故が起こったため、しばらく運転を見合わせます。
- 会社で、新しいやり方を始める前に上司が言う。何か問題が起こったら、すぐに報告してください。
人を怒らせる「怒る(おこる)」と同じ発音なので、漢字と文脈で区別させる。 - 思い出おもいで名詞本文過去にあったことで、あとになって思い出すこと。楽しかったことにも悲しかったことにも使う。〜になる〜がある〜の品
- 留学生が、国に帰る前にクラスのみんなにあいさつする。みなさんと行った旅行は、一生の思い出になりました。
- 家族からもらった古い時計を、友だちに見せる。これは祖父の思い出の品だから、壊れても捨てられないんだ。
- 海外かいがい名詞本文自分の国の外。外国のこと。「国内」の反対で、仕事や旅行の話でよく使う。〜に行く〜出張〜旅行
- 会社の同僚に、来月の予定を聞かれて答える。来月は海外出張があって、二週間ほど会社にいません。
- 留学生が日本人の友だちに、家族のことを話す。兄は海外で働いていて、年に一度しか帰ってきません。
- 外出がいしゅつ名詞(する)本文家や会社から外に出かけること。〜する〜中〜を控える
- 会社に電話がかかってきたが、担当の人がいない。申し訳ありません。田中はただ今外出しております。
- 風邪をひいた友だちに、留学生がメッセージを送る。熱があるなら、今日は外出しないで休んだほうがいいよ。
- かえって副詞本文予想していたのと反対に。よくなると思ったのに、むしろ悪くなった、というときに使うことが多い。〜悪くなる〜時間がかかる〜疲れる
- 急いで近道をした友だちが、遅れて来て説明する。近道をしたつもりが道に迷って、かえって遅くなっちゃった。
- 会社で、ていねいに説明しすぎた資料について上司が言う。説明を増やすと、かえって分かりにくくなることもあるよ。
- 語りかけるかたりかける動詞本文相手に向かって、静かに話しかける。人だけでなく、物や自分の心に向かって話すような場面でも使う。〜に語りかける静かに〜心に〜
- 留学生が、日本の美術館で見た絵の感想を書く。その絵は、見る人に何か語りかけてくるような気がした。
- 会社で、話し方が上手な先輩のプレゼンについて話す。先輩は一人一人に語りかけるように話すから、聞きやすいんです。
- 〜からといってその他本文「AからといってBとは限らない」のように、Aという理由だけで、Bだと決めることはできない、と言う。後ろには「〜わけではない」「〜とは限らない」など、否定の形がくることが多い。〜、〜わけではない〜、〜とは限らない〜、〜とは言えない
- 日本語が話せる留学生に、翻訳の仕事を頼もうとする人に、本人が言う。日本語が話せるからといって、専門の文章が訳せるわけではありません。
- 会社で、新しい機械について部長が注意する。高かったからといって、何でもできるとは限らないよ。
- きらう動詞本文いやだと思って、避ける。「好く」の反対。「〜をきらう」の形で使う。〜をきらう人に〜われる争いを〜
- 職場で、新しい仕事のやり方になかなか変えない先輩について話す。部長は変化をきらうから、新しいやり方はなかなか通らないよ。
- 留学生が、同じクラスの学生とうまくいかないと先生に相談する。私が何か言うと、いつも怒るんです。きらわれているのかもしれません。
- 口数くちかず名詞本文人が話す言葉の量。「口数が少ない」は、あまり話さない人のこと。〜が少ない〜が多い〜が減る
- 留学生が、ホームステイ先のお父さんのことを友だちに話す。お父さんは口数が少ないけど、やさしい人だよ。
- 職場で、最近元気がない後輩のことを先輩に相談する。山田さん、最近口数が減りましたよね。何かあったんでしょうか。
- 原因げんいん名詞本文ある出来事や状態が起こった、もとになること。「結果」と対にして使う。〜を調べる〜が分かる〜不明
- 朝、寮のお湯が出ない。管理人に聞くと、まだ分からないと言われる。お湯が出ない原因は、今調べているところだそうです。
- 店の売り上げが落ちた理由を、店長がアルバイトに話す。近くに新しい店ができたのが、いちばんの原因だと思う。
- 腰を上げるこしをあげる連語本文座っていた人が立ち上がる。そこから、やっと何かを始める、という意味でも使う。「重い腰を上げる」とも言う。やっと〜重い〜〜て取りかかる
- レポートをずっと後回しにしていた留学生が、ルームメイトに言う。締め切りが明日だから、そろそろ腰を上げて書かないと。
- 会社で、古いシステムをやっと変えることになった。会社もやっと腰を上げて、新しいシステムを入れるそうですよ。
- 〜ことにその他本文「驚いたことに」「残念なことに」のように、気持ちを表す言葉のあとにつけて、これから言うことに対する話し手の気持ちを先に示す。驚いた〜残念な〜困った〜
- 留学生が、奨学金の結果をクラスメートに報告する。うれしいことに、奨学金がもらえることになりました。
- 会社員が、海外出張から帰ってきて同僚に話す。困ったことに、向こうで時計が止まってしまって、何度も時間を聞いたよ。
前にくるのは「驚いた・困った・残念な・うれしい」など、気持ちを表す語に限られる。 - 時間が経つじかんがたつ連語本文時間が過ぎていく。「経つ」は時間の流れにだけ使う動詞で、「三年が経つ」のようにも言う。〜につれて〜のが早いあれから三年が経つ
- 日本に来て一年になる留学生が、クラスメートに言う。毎日忙しくて、時間が経つのが本当に早いです。
- 友だちと話していて、気がつくと夜になっていた。もうこんな時間? 話していると時間が経つのを忘れるね。
- しばらく副詞本文少しの間。長くはないが、ある程度の時間がたつ様子。「しばらくの間」とも言う。〜待つ〜の間〜会っていない
- 病院の受付で、順番を待つように言われる。こちらでしばらくお待ちください。名前をお呼びします。
- 久しぶりに会った先輩と、駅で立ち話をする。しばらく会わないうちに、ずいぶん日本語が上手になったね。
- 出張しゅっちょう名詞(する)本文仕事のために、ふだん働いている場所をはなれて、ほかの土地へ行くこと。〜に行く〜する海外〜
- 会社で働く人が、週末の約束を友だちに断る。ごめん、金曜から大阪に出張なんだ。来週にしてもらえる?
- アルバイト先の店長が急にいないので、先輩に聞く。店長は今日、本社に出張しているそうですよ。
- すっかり副詞本文全部、完全に。「すっかり忘れる」「すっかり変わる」のように、変化が終わった状態を表す。〜忘れる〜慣れる〜変わる
- 久しぶりに母国に帰った留学生が、友だちに話す。三年ぶりに帰ったら、駅のまわりがすっかり変わっていました。
- 会社で、約束を忘れていたことに気づいて謝る。すみません、打ち合わせのことをすっかり忘れていました。
- だいじょうぶな形容詞本文問題がない、心配しなくてよい。相手を安心させるときや、確認するときに使う。〜ですか〜だと思う〜、間に合う
- 待ち合わせに遅れそうな友だちから連絡がくる。だいじょうぶ、まだ時間あるから、ゆっくり来て。
- 会社で、体調が悪そうな同僚に声をかける。顔色が悪いけど、だいじょうぶ? 早く帰ったら?
- 〜たびにその他本文「VるたびにB」「NのたびにB」の形で、Aが起こると、そのときはいつもBが起こる、と言う。会う〜見る〜出張の〜
- 留学生が、母国の家族のことを友だちに話す。この歌を聞くたびに、国の家族を思い出します。
- 会社員が、出張の多い同僚にお礼を言う。出張のたびにおみやげを買ってきてくれて、ありがとう。
- 調子ちょうし名詞本文体や機械などの、働きの具合。「調子がいい」「調子が悪い」のように言う。〜がいい〜が悪い〜を崩す
- 会社で、パソコンが遅いことを同僚に話す。このパソコン、朝から調子が悪くて、何度も止まるんです。
- 留学生が、休んでいたクラスメートに声をかける。体の調子はどう? 無理しないでね。
- 定年ていねん名詞本文会社や役所で、ある年齢になったら仕事をやめると決められていること。また、その年齢。〜になる〜を迎える〜退職
- 会社の飲み会で、先輩が自分の将来を話す。定年になったら、田舎に帰って畑をやりたいんだ。
- 留学生が、日本の会社の仕組みについて先生に質問する。日本の会社の定年は、だいたい何歳ですか。
- 〜どころかその他本文「AどころかB」の形で、Aは当然できない、または話にならないほどで、実際はBだ、と言う。予想と反対の程度を強めて言う。楽になる〜休む〜〜、かえって
- 時間を節約するためにアプリを入れた同僚が、結果を話す。便利になるどころか、設定に時間がかかって、かえって忙しくなったよ。
- 留学生が、週末の予定を聞かれて答える。旅行どころか、レポートが三つあって、寝る時間もないんです。
- 取りかかるとりかかる動詞本文仕事や作業を始める。「〜に取りかかる」の形で使う。仕事に〜準備に〜すぐに〜
- 会社で、上司が部下に指示する。資料が届いたら、すぐに翻訳に取りかかってください。
- 留学生が、卒業論文の進み具合を友だちに聞かれて答える。テーマは決まったけど、まだ書くのに取りかかっていないんだ。
- 亡くすなくす動詞本文家族や親しい人が死んで、その人がいなくなる。「父を亡くす」のように言う。父を〜家族を〜病気で〜
- 同僚が、少し前に休んでいた理由を静かに話す。先月、祖母を亡くして、国に帰っていたんです。
- 留学生が、日本の友だちに自分の家族のことを話す。子どものころに父を亡くして、母が一人で私たちを育ててくれました。
物を失うときの「なくす(失くす)」と同じ発音だが、人が死ぬときは「亡くす」と書く。 - 〜につれてその他本文「AにつれてB」の形で、Aが進むのといっしょに、Bもだんだん変わっていくことを表す。前に「時間が経つ」「慣れる」など、変化を表す言葉がくる。時間が経つ〜慣れる〜年をとる〜
- 留学生が、日本の生活について先生に報告する。日本の生活に慣れるにつれて、だんだん友だちも増えてきました。
- 会社員が、新しい仕事の様子を家族に話す。仕事を覚えるにつれて、残業の時間は少しずつ減ってきたよ。
後ろには自然な変化がくる。「〜につれて、勉強しよう」のような意志の文は作りにくい。 - 外れるはずれる動詞本文ついていたものが取れて離れる。予想や期待が当たらないときにも使う。ボタンが〜予想が〜時計のベルトが〜
- 出張先のホテルで、留学生が同僚に言う。腕時計のベルトが外れて、どこかに落としてしまったみたいです。
- 天気予報を見てかさを持ってきたが、晴れている。予報が外れたね。かさ、いらなかった。
- 引っ込むひっこむ動詞本文外に出ないで、家や部屋の中に入ったままでいる。仕事などをやめて、人の前に出なくなるときにも使う。家に〜部屋に〜田舎に〜
- 寮の友だちが、週末ずっと部屋から出てこなかった。休みの日は部屋に引っ込んでゲームばかりしていたよ。
- 会社で、定年になった先輩のその後を話す。鈴木さんは定年のあと、田舎に引っ込んで静かに暮らしているそうです。
- 不便ふべんな形容詞本文使いにくい、やりにくい。「便利」の反対。〜な場所〜を感じる交通が〜だ
- 引っ越したばかりの留学生が、新しい家について友だちに話す。家賃は安いけど、駅から遠くて買い物が不便なんだ。
- スマートフォンを修理に出している間のことを、同僚に話す。三日間スマホがなくて、地図が見られないのが本当に不便でした。
- 不明ふめいな形容詞本文はっきり分からない。「原因不明」「行方不明」のように、名詞の後ろについて使うことが多い。原因〜〜な点行方〜
- 職場で、コピー機が急に止まった。修理の人の説明を同僚に伝える。原因不明のエラーだそうで、部品を取り替えるまで使えません。
- 大学の事務の人が、留学生に書類を返す。住所の書き方に不明な点があるので、もう一度確認してください。
参照の語形は「不明な」。単独で「不明だ」と言うより、「原因不明」「意味不明」のような形で出ることが多い。 - 振り回すふりまわす動詞本文物を手に持って大きく動かす。「人を振り回す」「時間に振り回される」のように、相手の都合を考えずに動かして、困らせる意味でも使う。時間に〜される人を〜予定に〜される
- 会社員が、予定がよく変わる上司のことを同僚に話す。部長の思いつきに振り回されて、今週は何も進まなかったよ。
- 留学生が、日本に来てからの生活を友だちに話す。スケジュールに振り回されないで、自分のペースで生活したいな。
- 間に合うまにあう動詞本文決まった時間までに着く、または終わる。「〜に間に合う」の形で使う。電車に〜締め切りに〜〜ように急ぐ
- 朝、寝坊した留学生が、駅へ走りながら友だちに電話する。今から行けば、九時の授業にぎりぎり間に合うと思う。
- 会社で、レポートの締め切りを上司に確認する。金曜までには間に合わせますので、少し待っていただけますか。
- 耳に残るみみにのこる連語本文聞いた言葉や音が、あとになっても忘れられないで、心に残っている。言葉が〜声が〜音が〜
- 帰国する先輩に言われた言葉を、留学生が日記に書く。「焦らなくていい」という先輩の言葉が、今も耳に残っている。
- 駅のホームで聞いたメロディーについて、友だちと話す。あの発車の音楽、一度聞いたら耳に残るよね。
- もうすぐ副詞本文あと少しで。近い時間に何かが起こるときに使う。〜来る〜終わる〜で
- 駅で友だちを待っている。遅れている友だちから電話がくる。大丈夫、ゆっくり来て。もうすぐ電車が着くんでしょ?
- 会社で、同僚が先輩のことを話す。田中さんはもうすぐ定年だから、今年が最後の出張だそうですよ。
- 唯一ゆいいつ名詞本文ただ一つ。それ以外にはないこと。「唯一の〜」の形で名詞につけることが多い。〜の方法〜の楽しみ〜の友だち
- 留学生が、日本で知り合った同じ国の人について話す。彼女は、この町で母語が話せる唯一の友だちです。
- 会社員が、忙しい毎日の中の楽しみを同僚に話す。朝のコーヒーが、一日の中で唯一ゆっくりできる時間なんだ。
- 余裕よゆう名詞本文時間・お金・気持ちなどに、必要な分より少し多めのゆとりがあること。〜がある〜がない時間に〜を持つ
- 面接に行く後輩に、先輩がアドバイスする。時間に余裕を持って、三十分前には着くようにしたほうがいいよ。
- 留学生が、アルバイトを増やしたいと友だちに話す。今の収入だと、本を買う余裕もないんだ。
- 〜わけではないその他本文「全部がそうだ」「必ずそうだ」と思われそうなことを、そうではない、と部分的に打ち消す。「〜からといって」と組み合わせることが多い。〜からといって〜全部が〜嫌いな〜
- 料理を残した留学生が、心配したホストファミリーに言う。おいしくなかったわけではないんです。ただ、量が多くて。
- 会社で、残業を断った理由を同僚に説明する。仕事がいやなわけではなくて、今日は病院の予約があるんです。