練習問題 第1565問 — 区分3 言語と心理
次の説明に当てはまる用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
クラッシェンが1980年代前後にまとめた第二言語習得の理論の総称で、習得と学習は別物であるとする仮説や、理解できるインプットで無意識に習得が進むとする仮説など五つの仮説からなり、ナチュラル・アプローチの理論的な支えになったものを何といいますか。
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正解: ② モニターモデル
この問題のテーマ:モニターモデルの名称
モニターモデルです。クラッシェンが1980年代前後に体系化した第二言語習得の理論の総称で、習得・学習仮説、自然習得順序仮説、モニター仮説、インプット仮説、情意フィルター仮説の五つからなります。全体を貫くのは、言語の力は規則を意識的に学ぶことではなく、理解できるインプットを受け取るなかで無意識に習得されるという主張で、学習で得た知識は、産出を点検する監視装置として働くにとどまると考えます。この考え方が、テレルのナチュラル・アプローチの理論的な支えになりました。対照分析仮説は、ラドらが唱えた、母語と目標言語の構造を比べれば学習上の困難が予測できるとする立場で、行動主義心理学を背景にもち、クラッシェンの理論ではありません。インターアクション仮説は、ロングが示した、やり取りの中の意味交渉が習得を進めるとする主張で、五つの仮説の一つではなく、インプットだけに頼る見方を補う側の理論です。臨界期仮説は、思春期ごろを過ぎると母語話者並みの到達が難しくなるとする、年齢の要因についての仮説です。