練習問題 第1495問 — 区分5 言語
次の説明に当てはまる用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
「この道をまっすぐ行くと駅があります」「時間があれば行きます」「雨が降ったら中止します」「寒いなら窓を閉めましょう」のように、前の節で述べた事柄が成り立つ場合に後の節の事柄が成り立つ、という関係で前件と後件を結ぶ表現で、日本語では と・ば・たら・なら の四つの形式が機能を分担しているものを何といいますか。
○答えと解説を見る
正解: ③ 条件表現
この問題のテーマ:条件表現の名称
条件表現です。「と」は、前件から後件が自動的・恒常的に導かれる関係を表し、後件に意志・命令・依頼・勧誘を置きにくいという制約があります。「ば」は一般的な仮定を表します。「たら」は個別的・一回的で、前件が済んでから後件という時間の前後関係を表しやすく、後件に置ける表現の制限が少ない形式です。「なら」は、相手の発話や場面から得た情報を前提として助言や判断を述べ、後件の事態が前件より先に起こりうる点で、ほかの三つと異なります。意味の重なりが大きいため、学習者は「たら」に偏りやすく、使い分けは大きな難所になります。授受表現は、物や恩恵のやりとりを表す「あげる・くれる・もらう」と、その補助動詞用法「〜てあげる・〜てくれる・〜てもらう」で、だれの側から見るかという視点によって使う動詞が決まる表現です。引用節は、「彼はあした来ると言った」のように、発話や思考の内容を「と」で受けて文に組み込む節で、発話をそのまま写す直接引用と、引用する側の視点に直す間接引用があります。モダリティは、「だろう」「かもしれない」のように、出来事の内容に対する話し手の判断や伝達態度を表す文法カテゴリーで、前件と後件を結ぶ表現の名前ではありません。