漢字の筆記テストで会話クラスを分けた結果 — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第34問(基本60問)
次の資料・場面を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
会話クラスのレベル分けのために、教師Yは漢字の読み方を問う筆記テストを実施し、その点数だけでクラス分けを行った。その結果、会話がほとんどできない漢字圏出身の学習者が上級会話クラスに配置されるなどの混乱が起きた。
このテストの問題点の説明として最も適切なものはどれか。
○答えと解説を見る
正解: ② 測りたい会話力を測れておらず、テストの妥当性に欠ける
この問題のテーマ:テストの妥当性
妥当性とは「そのテストが測ろうとしている能力を本当に測れているか」という概念です。漢字の読みの点数だけでは会話力を判断できず、プレースメントという目的と手段が一致していません。会話がほとんどできない学習者が上級会話クラスに配置されたのは、その不一致の表れです。なお信頼性は測定結果の安定性・一貫性(採点のぶれのなさなど)を指し、妥当性とは区別されます。会話クラスの配置では、漢字の読みの点数だけに頼らず、口頭インタビューやロールプレイなどで実際のやりとりも確かめるなど、配置の目的に合った判断材料を集めることが考えられます。