台本を読み上げるだけのロールプレイの改善 — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第31問(基本60問)
次の事例を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
中級会話クラスでロールプレイを実施したところ、学習者は事前に書いた台本をただ読み上げるだけで、相手の発話を聞いて反応するやりとりがまったく生まれなかった。
活動の改善案として最も適切なものはどれか。
○答えと解説を見る
正解: ③ 役割・状況・目的だけを書いたカードを渡し、結末を決めずに演じさせる
この問題のテーマ:ロールプレイの設計
この事例の問題は、台本を読み上げるだけで、相手の発話を聞いて反応するやりとりが生まれないことです。役割・状況・目的だけを示したロールカードを渡し、結末を決めずに演じさせると、相手の出方に応じて言葉を選ぶ即興的なやりとりを練習できます(例:「買った服を返品したい客」と「返品を受けられない店員」)。台本を長くする、暗唱させる、添削した文を読ませる方法は、いずれも発話内容を先に固定してしまいます。台本を使うロールプレイにも表現や発音を練習する用途はありますが、この事例で求める即興的なやりとりとは目標が異なります。終了後に、表現や談話の進め方へのフィードバックを行うことも考えられます。