インフォメーション・ギャップ — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第29問(基本60問)
次の事例を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
教師Uのクラスでは、文型の変換ドリルや代入ドリルは全員が正確にこなせる。しかし、自分のことを自由に話す活動になると、習ったはずの文型がほとんど出てこない。
この課題に対応するため、発話内容をあらかじめ与えずに、相手から必要な情報を得るために習った文型を使う機会をドリルに加えたい。その活動として最も適切なものはどれか。
○答えと解説を見る
正解: ④ ペアに異なる予定表を配り、質問し合って会う日時を決めさせる
この問題のテーマ:インフォメーション・ギャップ
機械的なドリルで身につけた操作の正確さが、そのまま伝達の場面で使えるとは限りません。話し手と聞き手が互いに異なる情報を持っている状態をインフォメーション・ギャップといい、異なる予定表から会う日時を決める活動では、相手に尋ねて情報を得るために文型を使う必要が生まれます。例文の語の入れ替え、規則の書き写し、会話文の音読は、与えられた内容の再現や説明の理解で、相手だけが持つ情報を得るやりとりにはなりません。ドリル自体が無意味なのではなく、意味のあるやりとりの中で文型を使う機会を加えることが改善になります。