リキャストと気づき — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第26問(基本60問)
次の事例を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
学習者が「きのう、学校へ行くました」と言ったのに対し、教師は会話の流れを止めずに「ああ、行きました、ね」と正しい形でさりげなく言い直した。しかし学習者は訂正に気づかず、その後も同じ誤りを続けている。
この場面の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: ③ 教師は正しい形を示しているが、学習者はその違いを認識せず誤りを繰り返している
この問題のテーマ:リキャストと気づき
リキャストは、学習者の誤りを含む発話を、意味を保ちながら正しい形に言い直すフィードバックです。この事例では、会話の流れを止めずにさりげなく言い直しており、訂正を明言しない暗示的な形で用いられています。こうした形には、活動の流れを壊さない利点があります。一方で、学習者には単なる相づちや繰り返しに聞こえて、訂正だと気づかれにくいという弱点が指摘されています。効果には気づき(noticing)が関わるため、直した部分を強調して言い直す、自己修正を促すプロンプトを使うなど、活動の目的と学習者に応じた使い分けが求められます。