60代で日本語学習を始めた学習者の不安 — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第24問(基本60問)
次の事例を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
60代で日本語学習を始めたRさんが「若い人のようには発音が良くならない。この年齢から始めても無駄だったのでしょうか」と落ち込んでいる。教師は、年齢と言語学習についての研修資料を見直した。そこには、学習を始める時期は、とりわけ母語話者に近い発音の習得と関わる一方、成人にも新しい言葉を覚え、文章の理解を深めていく可能性があると書かれていた。
年齢と第二言語習得に関する説明として最も適切なものはどれか。
○答えと解説を見る
正解: ④ 発音は年齢の影響を受けやすい一方、成人後も語彙や読解は伸ばすことができる
この問題のテーマ:年齢と第二言語習得
臨界期をめぐる研究では、音声面は年齢の影響が比較的大きいとされる一方、語彙・読解・語用などの力は成人後も伸ばすことができ、学習初期の進度では成人が子どもを上回る面もあると報告されています。「母語話者並みの発音」だけを目標にするのではなく、十分に通じる明瞭さと、本人の生活目的に合った目標を一緒に設定することが、成人学習者への支援になります。