本文を読むための語(29語)
扉・本文・「ことばを確かめよう」「内容を確かめよう」に出る語です。
- 相変わらずあいかわらず副詞本文前と同じで、変わっていない様子。「今も前と同じように」という意味で、久しぶりに会った人や、ずっと続く状態に使う。〜忙しい〜元気だ〜の〜(〜の笑顔)
- 留学生が、半年ぶりに会ったアルバイトの元同僚と話す。相変わらず忙しそうだね。ちゃんと休んでる?
- 日本で働くブラジル人が、国の母親に近況を話す。仕事は相変わらずだよ。毎日同じことの繰り返しだけど、元気にやってる。
よい意味にも、少し批判的な意味にもなる(「相変わらず遅刻が多い」)。 - 愛情あいじょう名詞ことばを確かめよう家族や恋人、大切な人や物を深く大切に思う気持ち。〜を持つ〜をこめる〜が深い
- 日本語学校の留学生が、ホストファミリーのお母さんが作る弁当について話す。毎朝のお弁当には、お母さんの愛情がこめられていると思います。
- 会社の飲み会で、先輩が後輩に昔の上司の話をする。厳しい人だったけど、部下への愛情があったから、みんなついていったんだよ。
- いろんな連体詞本文「いろいろな」のくだけた言い方。種類がたくさんあることを表し、後ろに名詞が来る。〜人〜国〜ことがある
- 日本語学校の留学生が、アルバイト先の客について先生に話す。コンビニにはいろんな人が来るので、日本語の練習になります。
- 日本で働くフィリピン人が、同僚に日本の食べ物について聞かれる。日本に来ていろんな料理を食べましたが、納豆だけはまだ無理です。
話しことば。作文や報告書では「いろいろな」「さまざまな」を使う。 - 起こるおこる動詞本文事件や事故、変化などが始まること。「起きる」とほぼ同じ。自分の意志ではなく、自然にそうなるときに使う。出来事が〜事故が〜問題が〜
- 日本で働くフィリピン人が、地震のあと同僚と話す。地震が起こったとき、どうすればいいか初めて真剣に考えました。
- 会社の朝礼で、課長が機械のトラブルについて報告する。昨日ラインで起こったトラブルの原因は、まだ調べています。
他動詞は「起こす」(問題を起こす)。目を覚ます意味の「起きる」とは別。 - 押しのけるおしのける動詞本文じゃまな物や人を、押して横にどかすこと。乱暴な感じがあることば。人を〜〜て前に出る
- 日本で働くインド人が、朝の電車での経験を同僚に話す。今朝、降りる人に押しのけられて、かばんが落ちそうになりました。
- バーゲンの日、留学生が店の様子を友だちに話す。開店と同時に、みんな人を押しのけて走っていったよ。こわかった。
- 思いがけないおもいがけないい形容詞本文思ってもいなかった、予想していなかった様子。いいことにも悪いことにも使う。〜出来事〜人に会う〜プレゼント
- 留学生が、国にいたときの友だちと東京の駅で偶然会った。こんなところで会うなんて、思いがけない再会だね。
- 会社で、営業の社員が上司に先週の結果を報告する。思いがけないところから注文が入って、今月は目標を達成できそうです。
- からかう動詞本文人を困らせたり笑わせたりするために、冗談を言ったり、わざと意地悪なことを言ったりすること。本気で悪口を言うのとはちがう。人を〜〜われる冗談で〜
- 日本語学校で、クラスメートがいつも恋人の話をする男子学生を見て笑っている。みんな、そんなにからかわないでよ。本当に困ってるんだから。
- 職場で、タイ人の社員が日本語の発音をまねされて、嫌な気持ちになった。冗談のつもりでも、発音をからかわれるのはちょっとつらいです。
- 変わるかわる動詞本文前とちがう状態になること。「人が変わる」は、性格や態度が前とまったくちがうようになることを言う。人が〜〜が〜に〜(信号が赤に〜)気持ちが〜
- 留学生が、日本に来て1年たった自分について友だちに話す。日本に来てから時間を守るようになって、自分でも変わったと思う。
- 職場で、いつも静かな先輩がカラオケで盛り上がったのを見て、同僚が驚く。田中さん、マイクを持つと人が変わるね。
他動詞は「変える」。「人が変わったように」は決まった言い方。 - 配るくばる動詞本文何人かの人に、物を一人ずつ渡すこと。プリントやチラシ、お菓子などを分けて渡す。〜を〜(プリントを〜)〜に〜(学生に〜)チラシを〜
- 日本語学校で、先生が留学生に手伝いを頼む。このプリントをみんなに配ってもらえますか。
- 会社の会議の前に、新人が先輩に確認する。資料は会議の前に配っておいたほうがいいですか。
「配布する」は改まった言い方。 - 暮らすくらす動詞本文毎日の生活をすること。「生活する」と同じ意味で、どこで、どのように生きているかを言うときに使う。〜で〜(東京で〜)一人で〜〜に慣れる
- 留学生が、日本語学校の面談で先生に卒業後の予定を話す。卒業しても、できれば日本で暮らしたいと思っています。
- 日本で働くネパール人が、国の両親にビデオ通話で話す。心配しないで。日本では一人で暮らしているけど、元気だよ。
名詞は「暮らし」。「住む」は場所を言うだけだが、「暮らす」は生活全体を言う。 - 繰り返しくりかえし名詞本文同じことを何度もすること。「繰り返し練習する」のように、副詞のようにも使う。〜練習する同じことの〜〜が多い
- 日本語学校の先生が、発音がなかなか直らない学生にアドバイスする。発音は繰り返し練習するしかありません。毎日5分でいいから声に出してください。
- 工場で働くブラジル人が、仕事の感想を同僚に話す。同じ作業の繰り返しだけど、慣れると速くできるようになって楽しいよ。
動詞は「繰り返す」。 - 好意的こういてきな形容詞本文相手に対して「いい人だ」「賛成だ」と思っている様子。人の意見や行動を、よいものとして受け取ること。〜な反応〜に見る〜な意見
- 留学生が日本語でスピーチをしたあと、聞いていた人の反応を先生に聞く。みんな好意的に聞いてくれたと思いますよ。質問も多かったですし。
- 会社の会議で、インドネシア人の社員の提案について、部長が結果を伝える。他の部署の反応は好意的でした。来月から試してみましょう。
- 酒臭いさけくさいい形容詞本文酒を飲んだ人の息や体から、酒のにおいがする様子。よくない感じで使うことが多い。息が〜〜人〜においがする
- 朝の通勤電車で、ベトナム人の社員が隣の人のにおいに困り、会社で同僚に話す。今朝、隣の人が酒臭くて、駅に着くまで息を止めたいくらいでした。
- 会社の飲み会の翌朝、先輩が後輩に小さい声で注意する。ちょっと酒臭いよ。お客さんに会う前に、水を飲んでガムでもかんでおいて。
「〜臭い」は「汗臭い」「たばこ臭い」のように、名詞につけて嫌なにおいを表す。 - 座席ざせき名詞本文電車やバス、映画館などで、人がすわるための席。「席」より改まった言い方。〜にすわる〜を予約する〜が空く
- 留学生が、新幹線の切符を駅の窓口で買う。大阪まで、窓側の座席をお願いします。
- 会社の研修で、担当者が参加者に案内する。座席は自由ですので、空いているところにおすわりください。
- 失礼しつれいな形容詞本文相手に対して礼儀がない様子。人を嫌な気持ちにさせる言い方や態度。「失礼します」「失礼しました」のあいさつにもなる。〜なことを言う〜な態度〜にあたる
- 日本語学校で、留学生が先生に敬語について質問する。先生、上司に「ご苦労さま」と言うのは失礼ですか。
- 会社で、タイ人の社員が電話を切るときの言い方を先輩に教わる。電話を切るときは「失礼します」と言ってから切ると、ていねいですよ。
- それとも接続詞本文二つのうちどちらかを聞くときに、質問と質問の間に入れることば。AかBか、相手に選んでもらいたいときに使う。Aですか、〜BですかAか、〜Bか
- コンビニのアルバイトで、留学生が客に袋の大きさを聞く。袋は大きいのにしますか、それとも小さいのでいいですか。
- 会社の歓迎会の準備で、先輩が新人に店の希望を聞く。居酒屋がいい? それとも、お酒を飲まない人もいるからレストランにする?
疑問文で使う。ふつうの文の中の「AかB」には使いにくい(「コーヒーそれとも紅茶を飲む」は不自然)。 - 態度たいど名詞ことばを確かめよう気持ちや考えが、顔や行動、ことばの様子に表れたもの。人に対する接し方のこと。〜がいい/悪い〜をとる〜を変える
- 日本語学校で、先生がクラスの留学生に面接のマナーについて話す。面接では、ことばだけでなく態度も見られています。
- コンビニで働く留学生が、いつも乱暴な客について店長に相談する。あのお客さんはいつも態度が悪くて、注意すると怒るんです。
- だが接続詞本文「でも」「しかし」の意味。前に言ったことと反対のことを続けるときに使う。書きことばや、改まった話し方で使う。〜、〜(文の頭)
- 留学生が、日本の生活について作文を書く。日本の電車は時間に正確だ。だが、朝の混み方には今も慣れない。
- 会社の報告書で、ベトナム人の社員が売り上げの結果をまとめる。新商品の売り上げは伸びた。だが、利益はまだ目標に届いていない。
会話で使うと固く聞こえる。話すときは「でも」「けど」。 - ただ接続詞本文「ただ、〜」の形で、前に言ったことに「でも、ひとつ注意がある」とつけ加えることば。また「ただ〜だけ」の形で「それだけで、ほかには何もない」という意味の副詞にもなる。〜、〜(文の頭)〜〜だけ
- 留学生が、友だちに紹介したいアパートについて話す。駅から近くて家賃も安いよ。ただ、部屋が少しせまいんだ。
- 会社で、新人が失敗の理由を上司に聞かれて答える。言い訳はありません。ただ確認が足りなかっただけです。
「ただし」より少しやわらかい。「ただ(無料)」という名詞とは別の語。 - 通勤電車つうきんでんしゃ名詞本文会社や仕事場へ行くときに乗る電車。朝と夕方はとても混む。〜に乗る〜で通う混んだ〜
- 日本で働き始めたネパール人が、国の家族に日本の生活を話す。毎朝の通勤電車がいちばん大変。人が多くて体が動かせないんだ。
- 会社の先輩が、引っ越しを考えている後輩に住む場所の相談をされている。会社の近くに住めば、通勤電車に乗らなくてすむよ。
- 出来事できごと名詞本文起こったこと。生活の中で起こる、いろいろなことやニュース。〜が起こる思いがけない〜日々の〜
- 日本語学校の作文の授業で、先生がテーマを説明する。今日は、日本に来てからいちばん印象に残った出来事を書いてください。
- 留学生が、国の家族に日本の生活をメッセージで伝える。毎日小さい出来事がたくさんあって、日記が長くなるよ。
- 扉とびら名詞扉のページ本や章のいちばん最初にある、題名や絵が書いてあるページ。もともとは部屋の入り口にある、開け閉めする戸のこと。本の〜〜を開ける〜のページ
- 日本語学校で、先生が新しい課に入るとき、学生にページを開かせる。まず第3課の扉のページを見て、どんな話か想像してみましょう。
- 留学生が、寮の部屋の戸が開きにくくて管理人に電話する。部屋の扉が重くて開きにくいんですが、見てもらえますか。
教科書では部品の名前「扉のページ」として使う。会話では「ドア」「戸」のほうがふつう。 - 飲んべえのんべえ名詞本文お酒が大好きで、よくたくさん飲む人。親しみをこめて使う、くだけた言い方。〜が多い〜の集まり
- 日本語学校で、留学生が担任の先生を飲み会に誘うかどうか話している。山田先生は飲んべえだから、誘えばきっと来てくれるよ。
- 職場で、タイ人の社員が同僚に自分のことを話す。私は飲んべえじゃないので、飲み会ではウーロン茶にします。
くだけた言い方。目上の人を直接「飲んべえ」と呼ぶのは失礼になる。 - 反対側はんたいがわ名詞本文向かい合っている、もう一方の側。道や線路、川などをはさんで向こうの側。道の〜〜のホーム〜に渡る
- 駅で、留学生が駅員に電車の乗り場を聞く。すみません、新宿方面は反対側のホームですか。
- 友だちと待ち合わせをしている留学生が、電話で場所を伝える。いま郵便局の前にいるよ。道の反対側のカフェに入って待ってるね。
- 筆者ひっしゃ名詞内容を確かめようその文章を書いた人。読解の問題で「筆者の考え」のように使う。〜の意見〜が言いたいこと〜によると
- 日本語学校の読解の授業で、先生が学生に質問する。筆者がいちばん言いたいことは、どの段落にありますか。
- 留学生が、JLPT の読解の問題を解きながら友だちに確認する。「筆者の考えに合うもの」って、自分の意見じゃなくて書いた人の意見を選ぶんだよね。
「作者」は小説や作品を作った人、「著者」は本を書いた人、「筆者」は文章を書いた人。文章の中で書いた人が自分を指すときにも使う。 - 否定的ひていてきな形容詞本文「よくない」「反対だ」と考える様子。相手の考えや物事を、よくないものとして受け取ること。「好意的」「肯定的」の反対。〜な意見〜に考える〜な評価
- 日本語学校で、留学生が日本の電車の混雑についてクラスで話している。私は最初、ラッシュアワーに否定的でしたが、今は仕方がないと思っています。
- 職場で、ベトナム人の社員が新しい作業の方法を提案したが、同僚の反応がよくなかった。否定的な意見が多かったので、もう一度やり方を考え直します。
「否定的」は意見や態度のこと。「消極的」は行動のしかたのことで、別の語。 - 雰囲気ふんいき名詞本文その場所や人から感じられる、全体の様子や感じ。「明るい雰囲気」「暗い雰囲気」のように言う。〜がいい明るい〜〜を変える
- 留学生がアルバイトの面接のあと、友だちに店の印象を話す。店の雰囲気がよかったから、ここで働きたいな。
- 会社で、新しいプロジェクトのメンバーが初めて集まり、進行役が最初に言う。まず自己紹介で雰囲気をやわらかくしてから、本題に入りましょう。
読みは「ふんいき」。話しことばで「ふいんき」と言う人がいるが、書くときは「ふんいき」。 - 満ちるみちる動詞本文場所や物が、何かでいっぱいになること。「〜に満ちる」の形で、ある気持ちや雰囲気がその場所全体に広がっていることを表す。雰囲気に〜活気に〜やる気に〜
- 留学生が、初めて日本の花火大会に行った感想をブログに書く。会場は夏の楽しい雰囲気に満ちていて、ことばがわからなくても心が動いた。
- 会社の朝礼で、課長が新しいチームの様子をほめる。このチームはやる気に満ちていますね。今期が楽しみです。
書きことば的。会話では「〜でいっぱいだ」のほうが自然。 - 面めん名詞内容を確かめようある物事をいくつかの側から見たときの、その一つの側。「いい面と悪い面」のように使う。ほかに、平らな表面や、顔につける「お面」の意味もある。いい〜/悪い〜〜がある〜で(経済の〜で)
- 日本語学校で、留学生が日本の生活について意見を言う。日本の生活には大変な面もあるけど、安全という面では安心できます。
- 会社の会議で、インドネシア人の社員が新しいシステムの評価を報告する。使いやすい面は多いですが、費用の面ではまだ検討が必要です。