本文を読むための語(21語)
扉・本文・「ことばを確かめよう」「内容を確かめよう」に出る語です。
- うまいい形容詞本文上手だ、じょうずにできている、という意味。「たとえがうまい」「話がうまい」のように、やり方や表現について言う。食べ物について「おいしい」の意味でも使うが、くだけた言い方。〜たとえ話が〜字が〜
- 日本語学校で、留学生が友だちの発表を聞いたあとで言う。さっきのたとえ、うまいね。すごく分かりやすかった。
- 会社で、先輩が新人のプレゼンをほめる。説明がうまくなったね。最初のころとは全然違うよ。
本文でどちらの意味で出るかは未確認。「おいしい」の意味の「うまい」は男性的でくだけた言い方なので、目上の人には「おいしい」を使う。 - 価値かち名詞本文そのものがどれだけ大切か、役に立つか、という値打ち。お金で表せるものにも、表せないものにも使う。〜がある〜が分かる〜を知る
- 留学生が、古本屋で買った本をクラスメートに見せる。百円だったけど、私にはそれ以上の価値があるよ。
- 会社で、先輩が失敗して落ち込む新人に話す。失敗から学ぶ経験には、お金では買えない価値があるんだ。
- きっと副詞本文話す人が「たぶんそうなる」と強く思っているときに使う。「〜だろう」「〜と思う」「〜はずだ」と一緒に使うことが多い。〜〜だろう〜〜と思う〜〜はずだ
- 試験の前に、留学生が心配しているクラスメートを励ます。あんなに勉強したんだから、きっと大丈夫だよ。
- 会社で、連絡がないまま来ていない同僚のことを新人が心配する。先輩が答える。連絡がないのは、きっと電車が止まっているせいだと思うよ。
「ぜひ」との違い: 「きっと」は予想、「ぜひ」は願いや依頼。 - 口に出すくちにだす連語本文思っていることや考えを、実際に言葉にして言う。思ったことを〜〜て言う〜さない
- 留学生が、日本人の友だちと会話のしかたについて話す。日本では、思ったことをそのまま口に出さないほうがいい場面が多い気がする。
- 会社で、先輩が遠慮している新人のアンさんに言う。困っていることがあったら、口に出して言ってくれないと分からないよ。
- ことわざ名詞本文昔から言い伝えられてきた短い言葉で、生活の知恵や教えを表すもの。「猫に小判」「急がば回れ」など。〜を使う〜の意味日本の〜
- 日本語学校の授業で、留学生が先生に質問する。「猫に小判」ということわざは、どんなときに使いますか。
- 日本で働くサラさんが、会議で聞いた言葉について同僚に聞く。部長が言った「急がば回れ」って、ことわざですか。どういう意味ですか。
- 小判こばん名詞本文江戸時代に使われた、金でできた楕円形のお金。今は使えないが、価値のあるものの代表として、ことわざや物語に出てくる。「猫に小判」は、価値のあるものをあげても、その価値が分からない人には意味がない、ということわざ。猫に〜〜を手にする金の〜
- 留学生が博物館で小判を見て、日本人の友だちに聞く。この小判、本物の金なの? 江戸時代にはいくらぐらいの価値があったの?
- 留学生が、授業で習ったことわざを使って友だちに話す。父に高いヘッドホンをあげたけど、音楽を聞かないから猫に小判だったみたい。
- ずっと副詞本文二つを比べて、差がとても大きいことを表す。「AはBよりずっと〜」の形で使う。「長い間、続けて」の意味もある(ずっと待っている)。Aより〜いい〜前から〜待っている
- 留学生が、駅までの行き方を友だちに教える。電車のほうがバスよりずっと速いよ。
- 待ち合わせに遅れた友だちに、留学生が言う。三十分もずっと待ってたんだよ。
本文でどちらの用法が出るかは未確認。 - ぜひ副詞本文「どうしても」「本当に」という強い気持ちで、頼んだり、すすめたり、希望を言ったりするときに使う。「ぜひ〜てください」「ぜひ〜たい」の形。〜〜てください〜〜たい〜一度
- 留学生が、ホームステイでお世話になった家族を自分の国に招く。来年、ぜひ私の国に遊びに来てください。
- 会社で、新人のリンさんが先輩に頼む。先輩のプレゼンを、ぜひ一度見せていただきたいです。
自分の願いや相手への依頼・勧めに使い、予想には使わない(×ぜひ雨が降るだろう)。 - それほど〜ない連語本文「思ったほどではない」「そんなに〜ではない」という意味。程度が大きくないことを、やわらかく言う。それほど難しくないそれほど高くないそれほどでもない
- 留学生が、日本語能力試験を受けたあとで友だちに感想を言う。心配してたけど、問題はそれほど難しくなかったよ。
- 会社で、先輩が新人に昼ご飯の店をすすめる。あの店はおいしいのに、値段はそれほど高くないんだ。
文型に近い語。「それほどでもない」は、ほめられたときの謙遜の返事としてもよく使う。 - たとえる動詞本文分かりやすく説明するために、似ているほかのものを使って言う。「人生を旅にたとえる」のように、「AをBにたとえる」の形で使う。AをBに〜〜て言えば〜れば
- 日本語学校で、自分の家族を何かにたとえるという課題が出た。留学生がクラスで発表する。私の家族を食べ物にたとえると、いろいろな味が混ざったスープです。
- 仕事で、先輩が新人に会社の仕組みを説明する。たとえて言えば、営業は会社の顔で、経理は体の血のようなものだよ。
漢字は「例える」「喩える」。名詞は「たとえ」(たとえがうまい)。 - つい副詞本文そうするつもりはなかったのに、気づいたらしてしまっていた、という様子。「つい〜てしまう」の形でよく使う。〜〜てしまう〜口に出す〜食べすぎる
- 留学生が、国の友だちとチャットしていて寝るのが遅くなった。次の日クラスメートに話す。友だちと話していたら、つい夜中まで起きちゃった。
- 会社で、同僚が甘いものを食べているのを見て、リンさんが言う。疲れているときは、つい甘いものを買ってしまいますよね。
「うっかり」に近いが、「つい」は気持ちに負けてしまう感じが強い。 - 使い続けるつかいつづける動詞本文やめないで、使うことを続ける。「〜続ける」は「食べ続ける」「話し続ける」のように、ほかの動詞のマス形にも付く。同じ携帯を〜何年も〜昔から〜
- 留学生が、古いスマホを使っている理由を友だちに話す。買い替えたいけど、お金がないから使い続けるしかないんだ。
- 日本で働くグエンさんが、日本人の同僚とことわざの話をする。江戸時代の言葉を今でも使い続けているなんて、おもしろいですね。
- 手に入れるてにいれる連語本文ほしかったものを自分のものにする。買う、もらう、探して見つけるなど、方法は問わない。チケットを〜やっと〜〜にくい
- 留学生が、人気のコンサートのチケットが買えたことを友だちに話す。何度も挑戦して、やっとチケットを手に入れたんだ。
- 日本で働くサラさんが、国の食材について同僚に話す。国の調味料は、日本では手に入れにくいんです。
自動詞の形は「手に入る」(〜が手に入る)。 - 手にするてにする連語本文物を手に持つ。「ほしかったものを手にする」のように、努力して自分のものにする、という意味でもよく使う。本を〜やっと〜勝利を〜
- 留学生が、図書館で古い本を見つけたことを友だちに話す。本を手にした瞬間、ほこりで思わずくしゃみが出たよ。
- 日本で働くリンさんが、資格試験に合格したことを同僚に話す。三回目でやっと合格証を手にすることができました。
- 手を借りるてをかりる連語本文人に手伝ってもらう。「猫の手も借りたい」は、猫の手でもいいから手伝ってほしいほど忙しい、という意味のことわざ。人の〜友だちの〜猫の手も借りたい
- 引っ越しをする留学生が、クラスメートに頼む。一人じゃ無理だから、週末、ちょっと手を借りてもいい?
- 飲食店で働くグエンさんが、昼の混む時間について店長に話す。十二時台は猫の手も借りたいくらいなので、もう一人入れてもらえませんか。
反対に「手を貸す」は、自分が人を手伝うこと。 - のんびり副詞本文急がず、ゆったりした気持ちで過ごす様子。「のんびり(と)する」「のんびり過ごす」の形で使う。〜する〜過ごす〜した性格
- 連休の予定を聞かれた留学生が、クラスメートに答える。今度の連休は、どこにも行かないで家でのんびりするつもり。
- 日本で働くリンさんが、温泉旅行から帰ってきて同僚に話す。久しぶりにのんびりできて、仕事の疲れが取れました。
- 額ひたい名詞本文顔の、目の上から髪の生えぎわまでの部分。「おでこ」と同じ。「猫の額」は、猫の額のようにとても狭い場所のこと。〜が広い〜に手を当てる猫の〜
- 日本で働くグエンさんが、顔の赤い同僚を心配する。額に手を当ててみて。熱があるんじゃない?
- 不動産屋の人が、留学生に部屋を案内する。庭は猫の額ほどですが、日当たりはいいですよ。
「額(がく)」と読むと、絵を入れる枠や金額の意味になる。 - 昼寝ひるね名詞本文昼間に少しの時間眠ること。〜をする〜から起きる猫が〜している
- 留学生が、休みの日の過ごし方を友だちに話す。日曜日は昼ご飯のあとに昼寝をするのが楽しみなんだ。
- 日本で働くサラさんが、自分の国の習慣を同僚に説明する。私の国では、暑い昼の時間に昼寝をする習慣があります。
- また接続詞本文前に言ったことに、別のことを付け加えて言うときの言葉。文の始めに置き、「それから」「そのうえ」に近い。「また来週」のように「もう一度」の意味の副詞としても使う。Aだ。〜、Bだ〜、〜も〜会いましょう(副詞)
- 留学生が、日本の生活の良い点について書いた作文をクラスで読み上げる。日本は電車が時間どおりに来ます。また、駅がどこもきれいです。
- 会社で、新人がアルバイト募集の条件を先輩に説明する。時給は千二百円です。また、交通費も出るそうです。
本文でどちらの用法が出るかは未確認。接続詞の「また」は書き言葉や改まった話し方に多く、会話では「それに」「あと」のほうがふつう。 - 目が回るめがまわる連語本文とても忙しくて、休む間もない様子。「目が回るほど忙しい」の形でよく使う。もともとは、ぐるぐる回ったりしてめまいがする、という意味。〜ほど忙しい〜ような忙しさ忙しくて〜
- 年末のコンビニで働く留学生が、友だちに最近の様子を話す。年末は目が回るほど忙しくて、ご飯を食べる時間もないよ。
- 会社で、新人のリンさんが先輩に聞く。四月は目が回るような忙しさだと聞きましたが、本当ですか。
「猫の手も借りたい」と同じように、忙しさを言う慣用句。 - 役に立つやくにたつ連語本文何かをするときに、助けになる。使って便利だ、ためになる。仕事に〜〜本役に立たない
- 留学生が、授業で習った表現をアルバイト先で使えたことを先生に報告する。先生、昨日習ったことわざ、さっそくアルバイトの会話で役に立ちました。
- 会社で、研修を受けた新人が先輩に感想を言う。電話の受け方の研修は、すぐに仕事に役に立ちそうです。