練習問題 第1590問 — 区分5 言語
次の問いに対して、最も適切なものを一つ選びなさい。
次の四つの文の「も」のうち、働きがほかの三つと違うものはどれですか。
○答えと解説を見る
正解: ② ケーキを三つも食べた
この問題のテーマ:「も」の働きの見分け
「ケーキを三つも食べた」だけが程度の大きさを強調する「も」で、ほかの三つは同類の追加を表す「も」です。「も」は取り立て助詞で、「ビールも飲む」はほかにも飲むものがあることを、「田中さんも来た」はほかにも来た人がいることを、「私も学生です」はほかにも学生がいることを、言外に含意します。同じ種類のものがほかにもあると示すのが、追加の用法です。これに対して「ケーキを三つも食べた」の「も」は、三つのほかにも食べたものがあるという意味ではなく、三つという数が話し手にとって多いことを強調しています。数量を表す語に付いて、その量が多いという評価を添える用法です。取り立て助詞は、文中のある要素を取り上げて、同類のほかのものとの関係を含意する助詞です。含意を生む道具なので、文法的な正誤よりも、何が言外に伝わるかを読み取ることが要点です。