待遇コミュニケーションの名称 — 日本語教員試験 基礎試験 練習問題(ドリル)
次の説明に当てはまる用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
敬語の形を正しく作れるかどうかではなく、自分と相手と場面をどう認識するかに基づいて、表現し、また相手の言葉を理解していく行為の全体をとらえる枠組みで、何をどう言うかの前に、言うか言わないかの選択まで含めて扱うものを何というか。
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正解: ③ 待遇コミュニケーション
待遇コミュニケーションです。蒲谷宏らが提唱した枠組みで、話す・書くという表現の側だけでなく、相手の言葉づかいをどう受け取るかという理解の側も含めて扱います。言うか言わないかに加えて、いつ、どの媒体で伝えるかという選択も含まれます。待遇表現は、相手・話題の人物・場面への配慮に応じて表現を使い分けること、およびその表現全体で、敬語はその中核をなす一部です。待遇表現が表現する側の使い分けに目を向けるのに対し、待遇コミュニケーションは、相手の言葉をどう受け取るかという理解の側まで含めた営みの全体を指します。スピーチレベルシフトは、同じ相手との会話の中でデス・マス体と普通体が行き来する現象、敬意逓減の法則は、敬意を表す語が繰り返し使われるうちに、その敬意がしだいにすり減っていく現象で、どちらも表現と理解の全体をとらえる枠組みではありません。