日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

ナチュラル・アプローチ(なちゅらるあぷろーち)

区分4 言語と教育 ・ 日本語教員試験の用語

クラッシェン(Krashen)とテレル(Terrell)による教授法。クラッシェンのモニターモデル(習得・学習仮説/自然順序仮説/モニター仮説/インプット仮説/情意フィルター仮説)を実践に移したもので、理解可能なインプットを大量に与えることを学習の中心に置く。

現在の力より少し上のインプット(i+1)に触れ続けることで習得が進むと考えるため、発話は強制せず沈黙期を認め、誤用の明示的な訂正も不安を高めるとして抑える。文法説明は「学習」であって「習得」ではないと位置づけられる。

犠牲にしたのはアウトプットと正確さである。インプットだけでは正確さが伸び切らないという批判から、スウェインのアウトプット仮説やロングのインタラクション仮説が提出された。「ナチュラル・メソッド(直接法の一種)」と名前が似ているので混同に注意。

提唱・出典: クラッシェン(Krashen)とテレル(Terrell)
具体例

初級の授業で、教師は写真や絵を見せながら「この人は駅にいます。電車を待っています」とやさしい日本語で話し続ける。学習者は最初、「はい」「いいえ」やうなずきで答えるだけでよい。慣れてくると単語一つで答え、やがて短い文で答えるようになる。学習者が誤った形で答えても、教師は意味が通じていれば会話を続ける。

文法の規則を説明して練習させる時間は、この考え方では中心に置かれない。規則の知識は意識的な「学習」にあたり、発話の正しさを点検するモニターとして働くにとどまると考えるからである。授業の大部分は、理解できる日本語を聞いたり読んだりすることに使われる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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もっとくわしく: 教授法の流れ — それぞれが何を重視し、何を捨てたのかこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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