検定の出題範囲は日本語教員試験とほぼ同じです。つまり当サイトの中身はそのまま検定対策になります。ここでは、試験1と試験2それぞれに何をどう当てればよいか、通年実施をどう使うか、そしてこのサイトで扱えない部分は何かを整理します。
試験1は90分・100点で、出題範囲の区分ごとの設問により基礎的な知識を測ります。日本語教員試験の基礎試験と同じ構えなので、当サイトの基礎試験道場がそのまま対応します。区分を選んでランダムに解き、1問ごとに採点と解説を読む形です。
知識の抜けを探すには、用語集を五十音や区分から眺めて、定義を自分の言葉で言えるか確かめるのが早い方法です。言えなかった語はその場で練習問題へ飛べます。
テーマごとにまとめて読み直したいときはくわしい解説の記事を通しで読みます。日本語教育史、参照枠、評価とテスト、教授法の流れ、著作権、認知バイアスなど、区分をまたいで整理した記事がそろっています。
試験2は約100分・80点で、区分横断的な設問により現場対応能力につながる問題解決能力を測ります。用語を一つずつ知っているかではなく、事例の中でどれを使うかを選べるかが問われる形です。
当サイトでこれに対応するのは応用試験(読解)の事例問題です。学習者の発話や授業の場面が示され、そこで何が起きているのかを判断する問題がそろっています。区分をまたいだ設問なので、試験2の練習として無理なく使えます。
本番の形式で通したいときは模試があります。100問・120分・解答中は正誤を出さない設計です。検定の試験1は90分100点なので時間の配分は違いますが、知識を通しで問われる感覚をつかむ用途には使えます。
音声媒体による出題は当サイトでは扱えません。試験2には音声を使った出題形式が含まれますが、当サイトはテキストで成立する問題だけを扱っています。音声の対策は、音声つきの教材や過去の問題集で別に補ってください。
ただし、音声問題で問われる知識そのもの——拍と音節、アクセントの型、調音点と調音法、音便、学習者の発音の誤りの型——は、当サイトの言語(区分5)の問題と用語で押さえられます。聞き取りの練習と、聞き取ったものを判断する知識は別なので、知識の側は先に固めておくのが効率的です。
もう一つ、教育実習は日本語教員試験の出題範囲には入っていない項目ですが、検定では範囲に含まれます。当サイトでは検定に対応するために授業計画と教育実習の記事と問題を用意しています。
通年実施になったことで、年に一度の日に照準を合わせる必要がなくなりました。準備ができた時点で申し込めるのが利点です。出願は原則として試験日の60日前から受け付けられます。
一方で、締切に追われないぶん先延ばしになりやすいのが難点です。先に受験日を決めてから逆算するという順序にすると崩れません。区分ごとに一周する、間違えた問題だけを二周目に回す、模試で通しの感覚をつかむ、という三段階で組むと計画が立てやすくなります。
受験を決める前に確かめておきたい点も一つ。この試験は国家資格としての登録日本語教員のための試験ではありません。国家資格を目指すのであれば、受けるのは文部科学省が実施する日本語教員試験のほうです。両方の範囲がほぼ同じなので、対策そのものは共通で進められます。