間接発話行為の名称 — 日本語教員試験 基礎試験 練習問題(ドリル)
次の説明に当てはまる用語として、最も適切なものを一つ選びなさい。
「ペン、ありますか」と尋ねる形で、ペンを貸してほしいと頼むように、文の形式と、その発話で実際に行っている行為の種類がずれているものを何というか。
○答えと解説を見る
正解: ③ 間接発話行為
間接発話行為です。サールが示した考え方で、形は質問でも、働きは依頼になっています。「ちょっと寒くない?」が「窓を閉めて」という依頼として働くのも同じです。直接頼むのを避けることで、相手の行動の自由に配慮するネガティブ・ポライトネスとも結びつきます。発語媒介行為はオースティンの3分類の一つで、発話によって聞き手に効果を生じさせる行為(説得する、驚かせるなど)を指します。協調の原理はグライスが示した、会話の参加者が互いに協力し合っているという前提、ダイクシスは「ここ」「きのう」「わたし」のように、発話の場面によって指すものが決まる表現です。学習者が形どおりに受け取って「はい、あります」と答えて終わるのは、語用論上のずれとして扱われます。