Task-Based Language Teaching の略。言語の形式ではなくタスクの達成を軸に授業を組み立てる考え方。プラブ(Prabhu)のバンガロール・プロジェクトに始まり、ロングやウィリス(Willis)によって理論化された。
ここでいうタスクとは、意味に焦点があり、情報や意見の差を埋める必要があり、達成すべき成果(アウトカム)があり、現実の言語使用と結びついている活動を指す。「〜を使って文を作りなさい」という文型練習はタスクではない、というのが要の区別。
授業はプレタスク → タスクサイクル(タスク・計画・発表)→ 言語形式への焦点化という流れをとることが多い。形式の指導を後ろに置くことで意味のやり取りを守る設計であり、「文法を扱わない」わけではない。文型積み上げ型のシラバスとは順序が逆になる点が問われる。
「クラスで日帰り旅行の行き先を一つ決める」というタスクを考える。プレタスクでは、教師が観光地のパンフレットを配り、関係する語を確認する。タスクではグループごとに候補を比べて一つに決め、理由を整理する。最後に各グループが発表し、教師はその中で多く見られた比べる表現の誤りを取り上げて、形式を確認する。
一方、「〜より〜のほうが」を使って文を五つ作りなさい、という課題は、達成すべき成果がなく形式の練習が目的なのでタスクとは言えない。同じ表現が出てくる活動でも、何かを達成するために言葉を使うかどうかで区別する。これを「クラスで一番人気の行き先を調べて発表する」に変えれば、成果のある活動に近づき、比べる表現も必要に応じて自然に使われる。
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