日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

伊路波(いろは)

区分1 社会・文化・地域 ・ 日本語教員試験の用語

15世紀末(1492年)に朝鮮で刊行された日本語学習書。司訳院の倭学で用いられた初期の教材で、いろは歌や仮名の字体、簡単な文例などを収める。

現存する日本語教科書としてもっとも古い部類に入り、当時の仮名の姿を伝える資料としても価値が高い。

同じ朝鮮の日本語教材である『捷解新語』とは時代も性格も異なる。『伊路波』は15世紀末の文字・入門教材、『捷解新語』は17世紀の会話教材、と対で覚える。

提唱・出典: 1492年・朝鮮
具体例

現代の日本語学習者が最初に五十音表で平仮名を覚えるように、15世紀末の朝鮮の学習者も、まず仮名の字形と並びを『伊路波』で学んだ。いろは歌は仮名を重複なく並べたものなので、文字を覚える入門教材として使いやすい。仮名を一通り覚えてから語や文の学習へ進むという順序は、現代の初級の入門期とも重なる。

研究の面では、当時の仮名の字体を伝える資料として価値がある。学習のために作られた教材が、のちの時代に日本語の歴史を知る言語資料として役立つ例である。『伊路波』は教育史と日本語史の両方で名前が出てくる資料なので、どちらの文脈で問われても位置づけを答えられるようにしておく。

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