クラッシェンの5仮説の中核。習得は、学習者の現在のレベル(i)より少しだけ上の、理解可能なインプット(i+1)を受け取ることによって進むとする主張。
文脈・既有知識・視覚補助などの助けを借りて意味が分かることが条件で、話す力はインプットが十分に蓄積された結果として自然に現れるとされる(沈黙期の尊重)。「理解できないほど難しい素材」も「すでに完全に分かる素材」も習得を進めない。
アウトプット仮説やインターアクション仮説と内容を入れ替えた選択肢に注意。「話す練習が習得の原動力」「明示的な文法学習が不可欠」はクラッシェンの立場と正反対である。
て形を習ったばかりの学習者に、教師が絵を見せながら「この人は今、ご飯を食べています。この人はテレビを見ています」と話す。まだ習っていない語が少し混じっていても、絵と既習の文型の助けで意味が分かる。このように、今の力でほぼ理解でき、少しだけ新しい要素を含む話がi+1のインプットにあたる。
中級の学習者が、興味のある分野のやさしく書き直された読み物を毎日読むのは、インプット仮説の考え方に沿った学び方である。逆に、まだ初級の学習者にニュース番組をそのまま聞かせ続けても、内容がほとんど理解できなければ習得は進みにくいと考える。「理解できること」が条件である点が要になる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。