文字を、一字が何を表すかで分けた分類。表語文字は一字がおおむね一つの語や形態素を表す文字で、漢字がこれにあたる(かつては表意文字とも呼ばれた)。表音文字は音を表す文字で、さらに一字が音節(日本語ではおおむね一拍)を表す音節文字と、一字がおおむね一つの単音(音素)に対応する単音文字(音素文字)に分かれる。
日本語の文字に当てはめると、漢字=表語文字、仮名=音節文字、ローマ字=単音文字となる。仮名は一字がおおむね一拍に当たるが、拗音の「きゃ」のように二字で一拍を表すものもある。ローマ字も、shi の sh、tsu の ts のように、一つの子音を2字で書くつづりがある。
日本語はこの性質の違う三種類の文字を同じ文の中で使い分ける。母語の文字が単音文字だけの学習者にとっては、表語文字である漢字の扱いが大きな課題になる。