言語のどの層を見るかによる分野の分かれ方。音を物理的・生理的に扱う音声学、その音が意味の区別に果たす役割を扱う音韻論、語の内部構造を扱う形態論、語を並べて文を作る規則を扱う統語論、意味そのものを扱う意味論、文脈の中での意味の働きを扱う語用論が基本の6つ。
「音声学と音韻論は同じもの」とする選択肢は誤り。[p]と[b]という音の違いそのものを記述するのが音声学で、それが日本語で語を区別する(パン/バン)という事実を扱うのが音韻論である。同じように、文として成り立つかを見るのが統語論、その文が皮肉として働くかを見るのが語用論になる。
周辺に、社会との関係を見る社会言語学、心理過程を見る心理言語学、言語どうしを比べる対照言語学、系統や変化を扱う歴史言語学がある。分野名と扱う対象の対応は、そのまま入れ替えの選択肢として問われる。