日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

役割語(やくわりご)

区分2 言語と社会 ・ 日本語教員試験の用語

「わし〜じゃ」と話す博士、「〜ですわ」と話すお嬢様のように、特定の人物像(キャラクター)を想起させる言葉づかい。金水敏が提唱した概念。

現実の話し言葉をそのまま反映したものではなく、小説・マンガ・翻訳などフィクションの中で受け継がれてきたステレオタイプ的な言語イメージである点が重要。実際には「〜じゃ」と話す博士はほとんどいない。

翻訳のセリフ、教材の会話文、キャラクターの言葉づかいなど、日本語教育で扱うテキストを見直す視点として出題される。

提唱・出典: 金水敏
具体例

翻訳小説で、外国の老人の台詞が「わしはもう年じゃ」、少女の台詞が「まあ、すてきですわ」と訳されていることがある。原文にそうした話し方の違いがなくても、読者が人物像をすぐに思い浮かべられるように、日本語の役割語が当てはめられている。現実の高齢者や若い女性がこう話すわけではない点が、役割語の特徴をよく示している。

日本語学習者がアニメで覚えた「拙者は〜でござる」を会話で使い、周りの日本人に笑われることがある。学習者は実際の話し言葉だと思って使ったが、それはフィクションの中で特定の人物像を示すための言葉だった。教室では、作品の中の言葉と日常の言葉の違いを確認する材料になる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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もっとくわしく: 言語のバリエーション — 一つの言語の中にある多様性をどう捉えるかこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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