Uカーブモデルに帰国後の再適応の過程を加え、U字を二つつないだ形で異文化経験の全体を表したモデル。ガラホーン夫妻(Gullahorn)によって示された。
滞在先に適応したあと母国へ戻ると、変化した自分と変わらない母国との間にずれが生じ、ふたたび落ち込みが起こる。これをリエントリーショック(逆カルチャーショック)という。
「異文化に慣れれば終わり」ではなく帰国後にもう一度山と谷があるという点がこのモデルの主眼。長期留学生や帰国児童生徒の支援を考える際の枠組みとして問われる。
日本の大学で2年間学んで帰国した学生が、母国の職場で「意見をはっきり言わない」と注意されたり、昔の友人と話が合わなくなったりして落ち込むことがある。滞在中に身につけたふるまいや考え方が、戻った社会では通じにくくなっているためで、これがリエントリーショックにあたる。
帰国を控えた留学生に、帰国後にも戸惑いが起こりうることを前もって伝えておくのは、Wカーブの考え方を生かした支援である。海外で暮らした子どもが日本の学校に戻ったときの戸惑いも、同じ枠組みで考えることができる。帰国の前後をまたいで支援を考えるという視点が、このモデルから得られる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。