Total Physical Response の略。アッシャー(Asher)が提唱した、教師の命令文を聞いて身体を動かして反応することで理解を育てる教授法。「立ってください」「窓を開けてください」のような指示から始める。
幼児が母語を身につける過程をモデルにし、理解が産出に先行するという考えに立つ。学習者は話す準備ができるまで話さなくてよく、沈黙期が認められる。発話を強いられないため不安が低く、動作を伴うので記憶に残りやすい。
動作で示せる語彙・表現に偏り、抽象的な内容や複雑なやり取りには向かないのが弱点。初級の導入や指示表現の練習として部分的に取り入れられることが多い。インプット重視という点でナチュラル・アプローチと発想が近い。