日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策のオンライン道場

継承語(けいしょうご)

区分2 言語と社会 ・ 日本語教員試験の用語

移住先で生まれ育った子どもが、親や祖父母の世代から受け継ぐ言語。社会の主流言語ではないため、家庭では使えても読み書きや抽象的な話題には広がりにくく、世代が下るほど失われやすい。海外で育つ日本人の子どもにとっての日本語が継承日本語にあたる。

第二言語でも外国語でもない位置づけである点が重要。継承語話者は聞く・話すが年齢相応に育っている一方で、読み書きや語彙の幅は初級相当ということがあり、既存のレベル分けに収まらない。そのため一般の学習者と同じクラスに入れると、退屈と挫折の両方が起きやすい。

継承語の維持は、親子のコミュニケーションやアイデンティティの形成に関わるため、単なる語学力の問題ではないとされる。カミンズの相互依存仮説の立場からは、継承語を育てることが現地語の学力形成にも資すると説明される。

関連用語
母語・第一言語・第二言語・外国語 バイリンガリズム 半言語状態(ダブルリミテッド) 言語権
もっとくわしく: 多言語社会と言語政策 — 複数の言語が接触するとき、何が起きるのかこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
この用語が出る練習問題
継承語の維持応用試験 第16問 — 解いて確かめる
← 用語集の一覧へ