文部科学省が開発した、日本語指導が必要な児童生徒のための指導の枠組み。JSL は Japanese as a Second Language の略。日本語の学習と教科の学習を切り離さず、教科学習に参加しながら学ぶ力を育てることをねらいとする。
体験や具体物を手がかりに考える活動を組み立てるトピック型と、国語・算数・理科・社会など各教科の内容に即した教科志向型があり、活動の最小単位(AU)を組み合わせて授業を設計する。
「日本語を仕上げてから教科に入る」という段階論ではない点が重要。生活言語が身についても学習言語が育たないというBICS・CALPの問題への実践的な答えとして位置づけられる。
理科で「水を温めると、どうなるか」を調べる授業を例にとる。実際にビーカーの水を温める体験を手がかりに、「〜すると、〜になる」「〜から、〜と考える」といった表現を使って結果や理由を言う活動を組み込む。教科の内容を学ぶ活動そのものが、学習言語を使う場になるように授業を設計する。
算数なら「あわせて」「のこりは」「何倍」など、文章題を解くのに欠かせない言い方がある。日本語の授業で文型を順に学び終えるのを待たず、教科の課題に取り組みながらこうした表現を身につけていくのが、この枠組みの考え方である。教科の担当者と日本語指導の担当者が、どの表現を扱うかを前もって相談しておくと進めやすい。
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