直接引用は「彼は『あした来ます』と言った」のように発話をそのまま写すもので、元の丁寧さ・指示詞・人称がそのまま残る。
間接引用は「彼はあした来ると言った」のように引用する側の視点に直すもので、丁寧体が普通体になり、指示詞や人称も調整される。
日本語では英語のような時制の一致が起こらないため、そこが学習者の混乱の元になる。
友人に「あした、あなたの家に行きます」と言われ、その話をあとで別の人に伝えるとき、直接引用なら「彼は『あした、あなたの家に行きます』と言った」と元の言葉のまま写す。間接引用なら「彼は次の日に私の家に来ると言った」のように、時の言葉・人称・移動の動詞まで、伝える側の視点から言い直す。
英語では "He said he was tired." のように、主節が過去なら引用部分も過去形にそろえるが、日本語では「彼は疲れていると言った」と、言った時点の形のまま「いる」を使う。英語を学んだ学習者が「疲れていたと言った」とすると、言った時点よりも前に疲れていたという別の意味になってしまう。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。