日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

言語とジェンダー(げんごとじぇんだー)

区分2 言語と社会 ・ 日本語教員試験の用語

話し手の性別と結びつけられる言語のふるまいを扱う領域。日本語では文末詞(「〜わ」「〜かしら」/「〜ぜ」「〜ぞ」)、一人称(わたくし・ぼく・おれ)、感動詞などに男性語・女性語とされる違いが指摘されてきた。

現在の研究の中心は、それが生物学的な性差の反映ではなく、社会的・文化的に構築された規範(ジェンダー)だという見方にある。実際の調査では女性語とされる形式の使用は若年層で大きく減っており、規範として語られる姿と実際の運用は大きくずれている。

「日本語には男女で異なる文法体系がある」「女性は必ず丁寧に話す」といった断定はひっかけになる。教材の会話文が古い性別役割を再生産していないかを点検する視点も問われる。フィクションの中で強く保存されている点で役割語と重なる。

具体例

教科書の会話で、女性の登場人物だけが「〜わ」「〜かしら」を使い、男性は「〜ぞ」「〜ぜ」を使うように書き分けられていることがある。しかし、とくに「〜わ」「〜かしら」は、実際の若い世代の会話ではあまり聞かれない。学習者がそのまま覚えると現実の会話で不自然に聞こえることがあるので、教材の会話文を見直す視点が必要になる。

男性の学習者が、女性の教師やクラスメートの話し方をまねて「〜のよ」「あら」を使い、周りの日本人に違和感をもたれることがある。教師はこれを一方的に「間違い」とするのではなく、こうした形式に性別のイメージが結びついていること、そのイメージが社会的に作られたものであることを説明するとよい。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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もっとくわしく: 言語のバリエーション — 一つの言語の中にある多様性をどう捉えるかこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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