外国語を学ぶ速さや到達度に関わる、学習者個人の素質・能力。キャロルとサポン(Carroll & Sapon)が作成した MLAT などの適性テストで測られてきた。
構成要素としては、音を聞き分けて記憶と結びつける音声符号化能力、文中での語の働きをつかむ文法的感受性、用例から規則を見いだす帰納的言語学習能力、語と意味を結びつけて覚える記憶力などが挙げられる。ワーキングメモリとの関連も指摘されている。
動機づけ・学習ストラテジー・性格・不安などと並ぶ学習者要因(個人差要因)の一つ。「適性が低い=日本語を学べない」という選び方はひっかけで、適性は学習の速さに影響しても到達の可否を決めるものではなく、指導法や学習方法との相性で補いうると考えられている。
同じクラスで同じ授業を受けていても、新しい語の音をすぐに覚えて言える学習者と、何度聞いても聞き分けにくい学習者がいる。また、いくつかの例文を見ただけで「〜たら」の使い方の規則を自分で見つける学習者もいれば、規則を説明されてから例文を見るほうが分かりやすい学習者もいる。こうした違いが、言語適性の構成要素の違いとして説明される。
音を聞き分けるのが苦手な学習者には文字や図で音の高さを示す、規則を見つけるのが得意な学習者には例文から規則を推測させる活動を入れる、というように、適性の傾向に合わせて指導の方法を変えることができる。適性は学習の速さに関わるとされるが、指導や学習の方法で補えると考えられている。
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