言語習得には脳の発達と結びついた適切な時期があり、思春期ごろを過ぎると母語話者並みの到達が難しくなるとする仮説。レネバーグ(Lenneberg)が母語獲得について論じたものが、第二言語習得にも援用されている。
年齢の影響がもっとも強く現れるとされるのは音声面で、語彙・読解・語用などの力は成人後も伸び続ける。また学習の初期段階では、認知能力や学習経験を活かせる成人の方が進度が速いという報告もあり、「子どもがあらゆる面で有利」という単純な話ではない。
ひっかけの定番は「一定年齢を過ぎると習得は不可能だと証明されている」という言い切り。あくまで仮説であり、境界の年齢や適用範囲には議論がある。成人学習者には、母語話者並みの発音ではなく十分に通じる明瞭さと生活目的に即した目標設定を促すのが適切な支援になる。