文法規則の説明と、母語への逐語的な翻訳を中心に進める教授法。GT法(Grammar Translation Method)とも呼ばれる。中世ヨーロッパのラテン語・ギリシャ語教育に起源をもち、近代語の教育にもそのまま持ち込まれた。
言語を規則の体系と捉え、学習とは規則を知り古典を読み解くことだとする言語観に立つ。教師の説明と媒介語が前提で、教室運営が容易・大人数でも成立・読解力と文法知識が付きやすいという長所がある。一方で音声と口頭運用がほとんど育たない点を犠牲にしている。
「古い=価値がない」と単純に切り捨てる選択肢は誤り。読解を目的とする学習者や、教師が学習者の母語を使える環境では今も有効に機能する。試験では「教授法史の出発点」として、直接法との対比で問われる。