2つの言語を使用すること、また使用できる状態。3つ以上ならマルチリンガリズム(多言語使用)。社会の状態を指す場合と個人の能力を指す場合があり、個人については「両言語を母語話者並みに使える人」という厳しい定義から、限定的な運用力も含める緩やかな定義まで幅がある。
2言語がともに高い水準にある均衡バイリンガル、一方が優勢な偏重バイリンガルという分け方のほか、ランバートによる加算的バイリンガリズム(第一言語を保ったまま第二言語が加わる)と減算的バイリンガリズム(第二言語の獲得と引き換えに第一言語が失われる)の対が頻出。減算的になるかどうかは、その言語が社会でどう評価されているかに大きく左右される。
「2言語を完璧に操る人だけがバイリンガル」という定義は現在の主流ではない。能力は場面ごとに偏りがあるのが普通だとする見方(複言語主義)につながる。場面に応じて言語を切り替えるコードスイッチングは能力不足の証拠ではない点も要注意。