日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

バイリンガリズム(ばいりんがりずむ)

区分2 言語と社会 ・ 日本語教員試験の用語

2つの言語を使用すること、また使用できる状態。3つ以上ならマルチリンガリズム(多言語使用)。社会の状態を指す場合と個人の能力を指す場合があり、個人については「両言語を母語話者並みに使える人」という厳しい定義から、限定的な運用力も含める緩やかな定義まで幅がある。

2言語がともに高い水準にある均衡バイリンガル、一方が優勢な偏重バイリンガルという分け方のほか、ランバートによる加算的バイリンガリズム(第一言語を保ったまま第二言語が加わる)と減算的バイリンガリズム(第二言語の獲得と引き換えに第一言語が失われる)の対が要点。減算的になるかどうかは、その言語が社会でどう評価されているかに大きく左右される。

「2言語を完璧に操る人だけがバイリンガル」という定義は現在の主流ではない。能力は場面ごとに偏りがあるのが普通だとする見方(複言語主義)につながる。場面に応じて言語を切り替えるコードスイッチングは能力不足の証拠ではない点も要注意。

提唱・出典: ランバート(Lambert・加算的/減算的)
具体例

日本語を話して育った子どもが、英語で授業を行う学校に通いながら家庭では日本語を使い続け、両方の言語を伸ばしていく場合は、第一言語を保ったまま新しい言語が加わる加算的バイリンガリズムにあたる。外国から日本に移り住んだ子どもが、日本語を身につける一方で家庭でも母語を使わなくなり、母語を失っていく場合は、減算的バイリンガリズムになる。

仕事では英語で会議ができるが、料理や子育ての話は日本語でないと話しにくい、という人は少なくない。2つの言語の力が場面によって偏っているのは珍しいことではなく、こうした人もバイリンガルとしてとらえるのが現在の一般的な見方である。どの場面でどちらの言語が強いかを見ることが、その人の言語生活の理解につながる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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もっとくわしく: 多言語社会と言語政策 — 複数の言語が接触するとき、何が起きるのかこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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