学習者の動機づけを高める工夫を4つの側面に整理したモデル。Attention(注意)・Relevance(関連性)・Confidence(自信)・Satisfaction(満足感)の頭文字をとる。
4つは固定の実施順序ではなく、動機づけを見る4つの側面。興味を引く(注意)、自分に関係があると感じさせる(関連性)、やればできそうだと思わせる(自信)、やってよかったと感じさせる(満足感)のそれぞれに手立てを用意する。各要素にはさらに3つずつの下位項目が置かれている。
事例文を読ませて「これはどの要素に当たるか」を選ばせる形式が作りやすい。活動に変化をつける=注意、学ぶ内容が仕事や生活のどこで役立つかを示す=関連性、成功の機会を小さく刻んで積ませる=自信、評価の基準を公平に保つ=満足感、が典型例。
中級の読解授業で、教師は最初に記事に関係する写真を見せて関心を引き(注意)、今日読む記事が就職の面接で話題にできる内容だと伝える(関連性)。長い記事は段落ごとに小さな問いを用意して一つずつ答えられるようにし(自信)、最後に読んだ内容をもとに意見を言い合わせて、読めたことを実際に使う場をつくり、評価は全員に同じ基準で公平に行う(満足感)。
オンラインで学ぶ学習者がすぐにやめてしまうという悩みに対して、ARCSモデルは原因を4つの側面から点検する手がかりになる。動画が単調なら注意、内容が自分の目標と結びつかないなら関連性、課題が難しすぎるなら自信、努力が報われていないと感じるなら満足感、というように、どこに手立てが必要かを分けて考えられる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。