アチーブメント・テスト(到達度テスト)は、そのコースで学んだ範囲を出題範囲とし、目標がどこまで達成できたかを測るテスト。単元テストや期末試験が典型で、シラバスと対応していることが前提になる。
プロフィシェンシー・テスト(熟達度テスト)は、特定の学習歴や教科書と切り離して現在の実力そのものを測るテスト。日本語能力試験(JLPT)やOPI(口頭能力インタビュー)がこれにあたり、どんな学び方をしてきた人でも同じ物差しで測れることが求められる。
違いは出題範囲を学習内容に限定するかどうか。「JLPTはアチーブメント・テストである」といった入れ替えに注意。なお日本語教育の参照枠やCEFRのレベルは、特定のコースに依存しない熟達度の物差しとして設計されている。
教科書の第1〜10課を学んだあとに行う期末試験は、その10課で扱った語彙と文型から出題する。範囲外の内容は出さないので、学習者はシラバスに沿って準備でき、教師は授業の内容が身についたかを確かめられる。これはアチーブメント・テストである。成績づけにも使われる。
一方、日本語能力試験は、受験者がどの教科書で、どれだけの時間学んだかに関係なく、同じ問題で日本語の力を測る。独学の人も学校で学んだ人も、同じ物差しで比べられる。これはプロフィシェンシー・テストの性質である。受験者の学習の背景を問わないことが前提になっている。
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