異文化環境への適応過程を、満足度の変化としてU字の曲線で表したモデル。リスガード(Lysgaard)が示した。蜜月期(ハネムーン期)→ ショック期 → 回復期 → 安定期(適応期)と進む。
来日直後は新鮮さから満足度が高く(蜜月期)、生活が始まると違いに直面して落ち込み(ショック期)、対処のしかたを身につけるにつれて回復し、やがて安定する、という見方である。
帰国後の再適応まで含めて二つのU字をつないだものがWカーブモデル。UとWの入れ替え、および段階の順序の並べ替えに注意。曲線はあくまで典型的な傾向であり、すべての学習者が同じ経路をたどるわけではない点も押さえる。
留学生が来日直後のアンケートで「毎日が楽しい」と答え、半年後には「国に帰りたい」と書き、1年後には「友だちができて落ち着いた」と答えたとする。この変化は、蜜月期からショック期を経て回復期・安定期へ進むUカーブの典型的な流れに重ねて説明できる。ただし、実際の変化のしかたは人によってさまざまである。
教師にとっては、来日直後に元気だからといって支援がいらないとは限らない、という示唆になる。落ち込みがいつ来るか、どのくらい深いかには個人差があるため、時期を決めつけず、様子の変化に気づけるようにしておくことが大切である。教室では、来日からの時期だけでなく、出席や提出物、表情の変化なども手がかりにする。
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