評価は実施時期と目的から3つに分けられる。診断的評価はコースや単元の開始前に行い、学習者のレベル・既習状況・つまずきの原因を把握して指導計画に生かす。プレースメント・テストやレディネス調査はこの位置づけになる。
総括的評価はコースや単元の終了後に行い、目標がどこまで達成できたかを判定する。期末試験や修了認定がこれにあたり、成績づけや資格付与という判定が主目的になる。
この2つに、コースの途中で指導と学習の改善のために行う形成的評価を加えた3分類はブルーム(Bloom)に由来する。実施時期と目的の組み合わせを入れ替えた選択肢に注意し、前=診断/中=形成/後=総括をセットで覚える。
新学期の初めに、敬語の単元に入る前の簡単なテストを行い、尊敬語と謙譲語の区別がどこまでできているかを見る。結果から、クラスの多くが謙譲語でつまずいていると分かれば、単元の時間配分を変える。成績には入れず、指導計画に生かすことが目的なので、これは診断的評価である。
単元の最後に、敬語を使ったメールを書く課題を出し、ルーブリックで採点して成績に入れる。目標がどこまで達成できたかを判定し、結果を成績づけに使うので、これは総括的評価にあたる。同じ形式のテストでも、行う時期と結果の使い道で位置づけが変わる。区別しているのはテストの種類ではなく、評価の役割である。
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