活動そのものへの興味・楽しさ・充実感から生じる動機づけが内発的動機づけ、報酬・評価・試験・義務など外部からの働きかけによる動機づけが外発的動機づけ。デシとライアン(Deci & Ryan)の自己決定理論で詳しく論じられている。
自己決定理論では、外発的動機づけも自分の価値と結びつくほど自律性の高いものへ移行しうると考え、自律性・有能感・関係性という3つの欲求が満たされると動機づけが支えられるとする。外部からの報酬が、もともとあった内発的動機づけを弱めてしまうアンダーマイニング効果も知られる。
「アニメが好きで始めたのに、今は試験のためだけで面白くない」といった事例では、内発から外発への重心の移動として説明できる。指導上は、興味と学習内容を再び結びつける工夫が有効。統合的/道具的動機づけとの取り違えに注意。
漢字の成り立ちを調べるのが面白くて、宿題がなくても漢字辞典を眺めている学習者は、内発的動機づけで学んでいる。試験に合格しないと奨学金がもらえないから勉強する、先生にほめられたいから宿題を出す、という場合は外発的動機づけにあたる。後者でも、試験の勉強が自分の将来の目標につながると納得して取り組んでいれば、自律性の高い外発的動機づけと考えられる。
多読の冊数に応じてシールを配る教室で、もともと楽しんで読んでいた学習者が「シールがもらえないなら読まない」と言い出す、という場面はアンダーマイニング効果の説明に使われる。報酬を使う場合でも、読む本を自分で選べる余地を残す、できるようになったことを本人が実感できるようにする、といった工夫は、自律性や有能感の欲求を支えることにつながると考えられる。
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